がーひーの一口馬主アカウンティング

東京TC、キャロットCで一口馬主を始めたがーひーが会計を中心に、皆様に一口馬主ライフをお伝えします。

ザブライド(ビートリックスキッド21)のご紹介

こんにちは、がーひーです。

キャロットクラブ2022年募集の際に出資が確定した馬についてのお話です。

 

2022年募集では、キャロットクラブでは合計3頭に出資することができました。

 

 

 

gaaffee.hatenablog.com

 

gaaffee.hatenablog.com

他2頭の記事もよろしければご覧ください。

 

今回はその中の3頭目であるビートリックスキッド21ことザブライドちゃんについてです。

 

 

 

 

 

●ビートリックスキッド21

 

募集時(写真)

トモの張りが良さげだと思います。

 

募集時(動画)

募集時の写真より肩回りとトモに厚みが出て、体高が低く見えますね。

動画を観てみると、意外と筋肉質だと思いました。

 

 

 

●基礎情報(募集時)

性別:牝馬

誕生日:2021/2/1

父:ドゥラメンテ

母父:Victory Note

募集価格:3,000万円

所属:西村真幸厩舎(西)

生産牧場:白老F

育成牧場:追分Fリリーバレー

母出産時年齢:17歳(8番子)

馬体重:453kg

体高:151.5cm

胸囲:174.0cm

管囲:19.2cm

 

 

 

●募集時評価



 

●評価のポイント

・馬体、基礎情報(母年齢、価格、馬体重、管囲 等)を5:3のバランスで評価

牝馬の「馬体」はバランス6、肩2、トモ5、緩さ5、可動域17、歩様の良さ12、牝馬特有の視点3、合計50点満点で馬体を評価

・「基礎」は募集額、損益分岐点となる賞金額、育成、生まれ月、管囲等の要素が加味した点。牡馬・牝馬ともに30点満点で評価

・どれか1つの項目ではなく、全体的な点数の良さを重視(馬体・基礎情報ともに)

牝馬は可動域の項目を最大に評価しています。後肢にバネ感を感じるかを最重要視(馬体)

 

 

 

●短評

「足元のリスクはあるが、リスクを取ってなお欲しくなる魅力ある馬」

 

 

●総評

がーひーの今年の総大将は実はルージュレベッカちゃんではありません。本馬、ビートリックスキッド21ことザブライドちゃんこそが総大将です。

 

そう言えるくらいに良い意味で尖った馬体をしていますし、それと同じくらい故障しそうだなぁとも思っています。笑

 

このリスキーさがたまらないですね。

 

まず本馬の最大に気になる箇所である足元について見てみましょう。

 

この子は、いわゆるオフセットニーっぽく見えました。

 

・オフセットニーとは?

blog.jra.jp

 

オフセットニーとは、腕節を中心とした前腕と管骨のラインにズレが発生し、骨瘤や骨折の原因になりやすいと言われる足元になっている状態のことを指します。僕の解釈に間違いがあれば、遠慮なく教えて頂けると嬉しいです。

 

このあたりは本馬のリスクだと思っています。早く走れば走るほど、ケガをするリスクも上がるのではないかと推測しています。

 

ただ、どのような馬であっても多少の軸ズレはあるでしょうし、プロから見れば大したことがない程度かもしれません。馬について素人である自分があまり気にしすぎて良い馬を選べないというのも違うような気がしました。故障リスクは、参考程度に留めるイメージが良いのかなと個人的に思っています。

 

当初の僕は、このリスクを取ることはできなさそうだと思って、本馬には申し込みするつもりはありませんでした。

 

それどころか、

 

「オフセットニーっぽいなぁ→動画を観る気を無くす」

 

・・・こんな感じだったと思います。

 

その後、ツイッター等で2022年のキャロットクラブの募集馬に関する情報が流れてくるようになり、それらの情報に触れているうちに、ビートリックスキッド21の動画を見直す機会がありました。

 

この段階で改めて動画を観返してみると、とても良い歩様に見えました。

 

なかなか筋肉質な馬体でボリュームもあり、可動域も大きく、キビキビ動けています。繋ぎは少し緩めに感じたため、「とても好みな馬体!」・・・とまでは思えませんでしたが、それでも総合的に良い馬に見えました。

 

この子とは全く違うのですが、歩様の立ち振舞いと言いますか、前肢の動かし方や後肢の伸び方がなんとなくクリソベリルと被ったんですよね。そっくりとまでは言わないのですが、特に前肢の動かし方がそっくりだなと思いました。

 

クリソベリル
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馬格はクリソベリル、体の伸びはビートリックスキッドというイメージでしょうか。

 

 

 

悪い点としては、ほんの一瞬なのですが、繋ぎが接地しているのは、悪い意味で気になる点でした。

 

ただ、当時のドゥラメンテ産駒は繋ぎが立っている点の指摘を受けていました。徐々に繋ぎが立つ方向に成長すれば問題なしということで、繋ぎの緩さについてはスルーしました。

 

 

 

馬体を気に入れば、次に血統について調べます。

 

募集当時、すでに2冠馬であったスターズオンアースが「ドゥラメンテ+欧州系の母の血統」であったこと、本馬の血統には、キングカメハメハ系統の種牡馬と相性の良いと言われるFairy King(Special牝系)が母系に含まれていること、ロベルト等のパワーを増幅してくれそうな血が母系に含まれていて、その点が種牡馬ドゥラメンテと相性が良さそうだなぁと思ったこと等、血統的な視点においても前向きな印象を持つことができました。

 

足元のリスク、3,000万円の牝馬と本馬の魅力を天秤にかけました。

 

ちょっと値段が高いかな?

 

 

 

 

 

「う~ん、申し込もう」

 

 

 

 

 

今のキャロットクラブで良く見えた馬で募集額が3,000万円であれば安い方です。

 

良いと思える馬が少ない中、票読みでも一般で取れる可能性が少しはありそうだったので、一般で申しむことに決めました。一口あたり7.5万円で負えるリスクとしては安いかなと思えました。

 

そして見れば見るほど、なぜか本馬がとても良い馬に見えたんですよね。不思議です。

 

正直、最優先を使うかも検討しました。(最優先はやめておきました)

 

一般で申し込み、奇跡的に本馬が取れました。取れると思っていなかったので、とても嬉しかったです。

 

ドゥラメンテ産駒の牝馬がどのような成長をするのか、自分には全くイメージできなかったのですが、良い成長を見せてくれることを楽しみにしています。

 

 

 

 

 

●育成の過程(2023年9月初旬)

育成の中で「(走っている時の)頭が高い」「上へ浮くような走り」といった走り方への指摘は多少ありましたが、基本的には褒められることが多かったと思います。

 

また「カイバ食いが良い」という言葉がかなりの頻度で更新の際に言われており、基本的には調教で負荷をかけやすい馬なんだと思います。馬体重は募集時450kg前後だったのが少しずつ成長をし続けて入厩までに500kg程度まで成長してくれました。これまでの出資経験からですが、2月生まれの牝馬としては、かなり大きくなったんじゃないかと思います。

 

加えて、当初に気になっていた繋ぎの緩さも徐々にマシになってきているような気がします。2歳のデビュー前に繋ぎの緩さが抜けてくるケースはこれまでの自分の経験ではほぼなく、良い意味で成長してくれています。

 

少し緩いですが、接地まではしていません(2023.6月にUPされた動画にて)

 

このような馬ですので、追分ファーム育成の馬に出資するのは初めてでしたが、特に悪い印象はありませんし、ストレスもほとんどありませんでした。強いて言うならば、更新の際の調教動画にてタイムが表示されなかったことくらいですかね。笑

 

4月下旬に入厩し、5月初旬にゲート試験に合格。

 

その後、山岡TCに放牧→6月初旬にチャンピオンヒルズに移動。かなりじっくり調整が進められており、今現在はハロン15~12秒程度の調教がされています。

 

個人的にチャンピオンヒルズは調教が厳しいイメージがあったのですが、この子は現時点で余裕ある動きを披露できているとのことで、とても楽しみです。

 

強い調教後はカイバ食いが悪くなるそうなので、その点は少しだけ心配です。

 

今のところは足元に関する悪い情報は出てきていないため、その点は安心していますが、あまり大きくなりすぎなければ良いなぁと思っています。

 

 



 

 

 

写真はキャロットクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。

 

 

イクリール(エンプレスティアラ21)のご紹介

こんにちは、がーひーです。

キャロットクラブ2022年募集の際に出資が確定した馬についてのお話です。

 

2022年募集では、キャロットクラブでは合計3頭に出資することができました。

 

 

gaaffee.hatenablog.com

↑キャロットクラブ1頭目のご紹介はこちら

 

 

2頭目はエンプレスティアラ21ことイクリールくんです。

 

 

 

 

 

●エンプレスティアラ21

 

募集時(写真)

目がギョロっとこちらに向いていますね。笑

全体的なバランスがとても良く見えます。

 

募集時(動画)

写真よりもトモの容量が小さく見える分、少し胴長に見えます。

トモの容量・張りが少し寂しく見えます。

 

 

 

●基礎情報(募集時)

性別:牡馬

誕生日:2021/4/8

父:シュヴァルグラン

母父:クロフネ

募集価格:2,000万円

所属:青木孝文厩舎(東)

生産牧場:ノーザンファームYearling

育成牧場:ノーザンファーム早来

母出産時年齢:17歳(11番子)

馬体重:463kg

体高:160.0cm

胸囲:175.5cm

管囲:21cm

 

 

 

●募集時評価

 

 

 

●評価のポイント

・馬体、基礎情報(母年齢、価格、馬体重、管囲 等)を5:3のバランスで評価

・どれか1つの項目ではなく、全体的な点数の良さを重視

・牡馬は牝馬よりも全体的なバランスの良さを評価(馬格等の要素を牝馬よりも重視しているため)

 

 

 

●短評

「トモの筋肉量、足元を多少内に回す点、飛節のブレ等、気になるところは多いが、成長力に期待」

 

 

 

●総評

自分の募集時の評価を見てみると、普段であれば申し込みをしないような子でした。

 

悪い意味で本馬の1番気になる点は、トモを中心とした後肢が貧弱に見える点があります。馬体全体で見た時のトモの容量が小さく、緩さもあってそれが貧弱に見えるのだと思います。

 

しかし、それ以上に本馬の魅力は、募集価格の安さ、馬体バランスの良さ、シュヴァルグラン産駒としての血統的な視点での成長を期待ができる点であり、「冒険しちゃっても良いかな~」と思えた点です。

 

まず、募集価格2,000万円ですがキャロットクラブの募集としては、最安の価格帯であり、他の馬にはない強みがあれば冒険しても良いかなと思える価格帯だと思います。

 

この子に期待しているのは、エンプレスティアラという小出しの良い母馬+ハーツクライを想起させる血統的なニックス要素(「牡馬+ハーツクライ+母米国系」を想起できるような配合であること)があること、シュヴァルグランのような遅めの成長が見込めそうな点です。

 

 

・エンプレスティアラの繁殖成績

11頭で20勝。1頭あたり約2勝できている計算になります。

ジュンブロッサムは重賞でも頑張っていますね。

 

 

実は以前にエンプレスティアラ産駒であるレッドレグナントをロードカナロア産駒の牝馬として別のブログ記事にて、分析したことがありました。

 

gaaffee.hatenablog.com

 

レッドレグナントは、ロードカナロアの良さを感じさせる良い馬だと思います。

ということで元々、エンプレスティアラ自体が良い繁殖だという印象があったんですよね。

 

レッドレグナントの事例から、「エンプレスティアラは父系の良さを引き出してくれる母の可能性があるのではないか」という仮説を立てました。

 

エンプレスティアラ21を見ての最初の印象は「頼りない馬」という印象だったのですが、これはシュヴァルグランが持っていた当初の頼りなさが出ているだけであり、遅めの成長が見込める可能性があるという仮説を立てました。

 

シュヴァルグランは3歳の後半まで1勝クラスの馬でした。

4歳になって重賞レースに入着し、それ以降本格化して2,400m~長距離で活躍した馬でした。まさにハーツクライ産駒の代表産駒の1頭で、シュヴァルグラン自身もトモの張りはガッチリしたタイプではありません。

 

実際、エンプレスティアラ21は栗毛であり、流星の形もシュヴァルグランにそっくりです。

 

このように考えると現時点でのトモの容量の小ささ、張りのも貧弱さも個人的はなんとなく納得ができました。将来的な成長力まで見込むと、とても良い馬になる可能性を秘めていると考えられるのではないでしょうか。

 

普段は出資申込する際、募集時点で筋肉の張り出しを重要視するのですが、本馬の場合は上記に記載したような奥の深さを感じられる背景があったため、いったん馬体の足りない要素を抜きにして応募をしてみても良いんじゃないかと思いました。

 

いつもとは違う視点での出資になるため、その点はとても不安ですが、良い成長を描いてもらえると嬉しいですね。

 

 

 

●育成の過程(2023年9月初旬)

6月後半に北海道から入厩、7月初旬にゲート試験に合格。入厩直前から言われていた主に「背中の肉付き」が指摘され、夏場の暑い中を涼しい環境にて成長を促すためだと思うのですが、今現在はノーザンファーム早来に戻り、休養+軽めの調教が行われています。

 

背中に負担がかかりやすいタイプだとも思いますし、すぐに筋肉が付いてくるようなタイプでもなさそうなため、背中に肉が付かないというのもなんとなく納得ができます。見方によっては、ゲート試験に受かっているだけラッキーと言えるかもしれません。

 

育成時代から体の肉付き・筋肉の付き方の割には早めのペースで走っている印象がありますし、それこそ成長が本格化した時には、大きな成長をしてくれそうだと期待しています。それこそシュヴァルグランのような成長曲線を描くことができれば理想ですよね。

 

ただし、このタイプの馬は筋肉が付く前に調教をやりすぎると背中の痛みが発生してきやすいタイプと推測しています。また、本格化するまでは何度もレースを使えるようなタイプでもないような気がします。成長が本格化する前にウィークポイントを作ってしまわないよう、青木先生をはじめノーザンファームの皆様には、慎重に育成を進めて頂ければと思っています。

 

 

 

 

 

写真はキャロットクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。

ルージュレベッカ(シックスイス21)のご紹介

こんにちは、がーひーです。

東京サラブレッドクラブ2022年募集の際に出資が確定した馬についてのお話です。

 

明日、この子が函館2歳ステークスに出走します。

その前になんとか記事に書いてみました。

 

・・・と言いましても僕は先行募集時に応募できたわけではなく、2023年5月初旬に出資の申し込みを行い、無事に出資が叶いました。

 

先行で売れ残り、完売したのが2023年5月。良い馬かどうかは別として、ここまで待てる場合があるのは東京サラブレッドクラブの良いところですね。「1.募集時は馬体が小さい→2.良い形で成長をしている」というプロセスを踏めた馬が僅かながら残る場合がある・・・という印象です。

 

東京サラブレッドクラブの2021年募集の子は、個人的に出資したいと思える子がおらず、なおかつその時に資格試験の勉強期間中で、募集馬を十分に研究・検討する時間が取れなかったこともあり、この年の先行募集時は最優先権を行使しませんでした。そして「今年は東サラで買うこともないかな~」と思っていました。

 

ただ、募集時から売れ残っている子の様子を定期的に確認する作業は行っていて、その中の1頭がシックスイス21ことルージュレベッカ(以下、レベッカちゃんと呼称)でした。

 

そのような経緯のため、レベッカちゃんについては、募集時の評価は残っていません。ご了承ください。

 

 

 

 

 

●シックスイス21

 

募集時(写真)

いやいや、動画↓と比べて盛り過ぎすぎるやろ!・・・な写真。動画を観る限りは、こんなにもバランスが取れた馬ではありませんでした。

 

 

 

 

募集時(動画)

動画の切り取りと比べると違いは一目瞭然。募集時の立ち姿は必ず動画を確認しないといけないことがよく分かる例

 

 

 

●基礎情報(募集時)

性別:牝馬

誕生日:2021/3/2

父:キズナ 

母父:Luhuk

募集価格:2,800万円

所属:昆貢厩舎(西)

生産牧場:社台牧場

育成牧場:吉澤ステーブル

母出産時年齢:11歳(3番子)

馬体重:391kg

体高:150.0cm

胸囲:170.0cm

管囲:20cm

 

 

 

●募集時評価

なし(当時、作成する余裕がありませんでした。申し訳ございません)

 

 

 

総評としては、「硬そうな筋肉が一定量担保されていて「緩くてトモに力が入らない」といったコメントは出なさそう。ただ、馬体全体のバランスがまだまだ取れておらず、それ以前に馬体も小さく今後どのような成長をしていくかが読めない。場合によっては馬体が増えてきた時に各パーツが緩くなってしまう可能性もあるし、そもそも今以上に馬格が成長する保証はないよね。ただ、背中の短さは良い」

 

・・・・くらいのことを思っていたような気がします。

このような内容ですので、即出資は自分の中ではありえませんでした。

 

自分が出資の対象として考えるようになったのは、2022年11月頃に同年7月頃の動画を観た時からでした。

 

 

 

 

 

2022年7月(動画)

この部分の膨らみは名馬にも多く見られます。大腿筋膜張筋の近辺の厚みは要確認ポイントだと僕は認識しています。ただ、この部分の膨らみがあるだけではダメです。トモがあまり緩くないことが前提です。

 

 

 

トモ~飛節までをかなり後ろまで引き付けられるようになりました。ここまで引き付けられると後肢の返し(前に行く時の動き)がかなり力強くなります。この馬の場合は、バネというよりは力強さで返されている印象です。

 

 

 

後肢ほどではありませんが、6月の動画と比べて前肢がかなり前に出るようになっています。

 

 

 

率直に言うと、7月にアップされた動画は6月にアップされた動画と比べて別馬かと思うくらいに良く見えました。

 

良い馬はそれくらい成長力があるということかもしれません。

 

個人的にキズナ産駒は、関節や筋肉の質を硬く見せる子が多いなと思っているのですが、この子は元々硬めの筋肉を持ちながら、体を柔らかく大きく使える方向に成長が見えたため、ビビッときたイメージです。

 

ただ、馬格はそこまで大きくはないためこの時点での出資はなし。

逆に言うと、馬格さえ450kgを超えてこれば、それだけに出資対象になり得ます。このパターンは、今後のためにも覚えておきたいパターンと言えますね。

 

自分にとって7月の動画がとても良く見えたパターンは、レッドラディエンスのパターンと全く同じパターンでした。成功を生み出しているパターンでしたので、謎の自信があったりします。笑 以降は毎月、動画を確認する運びとなりました。そして、馬格がだんだんと大きくなってきたタイミングで警報がかかり、5月初旬のタイミングで出資させて頂いた流れです。

 

6月に入厩し、7月に運よく新馬勝ち。そして、明日に函館2歳ステークスに出走予定です。

 

一口馬主として何年かさせて頂いた中で今回、初めて自分が出資した子が重賞に出走してくれるようです。出走前1週間前はたくさんの方がレベッカちゃんことを考察してくださり、とても楽しかったです。TwitterYouTubeで上がっている動画は片っ端から観たと思います。

 

これだけ楽しませてもらったのだから、別に勝てなくても良いかな~なんてことを思っています。笑

 

レベッカちゃん、僕を重賞の場に連れてきてくれてありがとうね。

この子が函館2歳ステークスを無事に走り切ってくれることを祈っています。

 

 

 

 

 

写真は東京サラブレッドクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。

モンタンヴェール(フレジェール21)のご紹介

こんにちは、がーひーです。

キャロットクラブ2022年募集の際に出資が確定した馬についてのお話です。

 

2022年募集では合計3頭に出資することができました。

1頭目はフレジェール21ことモンタンヴェールちゃんです。

 

 

 

 

 

●フレジェール21

 

募集時(写真)

すごいトモをしています

 

募集時(動画)

写真より少しだけ体が締まっている(緩さがない)ように見えます

 

 

●基礎情報(募集時)

性別:牝馬

誕生日:2021/4/24

父:ブリックスアンドモルタル

母父:アグネスタキオン

募集価格:2,000万円

所属:堀宣行厩舎(東)

生産牧場:社台F

育成牧場:社台F

母出産時年齢:17歳(7番子)

馬体重:390kg

体高:151.5cm

胸囲:173.0cm

管囲:20cm

 

 

●募集時評価

 

 

●評価のポイント

・馬体、基礎情報(母年齢、価格、馬体重、管囲 等)を5:3のバランスで評価

牝馬の「馬体」はバランス6、肩2、トモ5、緩さ5、可動域17、歩様の良さ12、牝馬特有の視点3、合計50点満点で馬体を評価

・「基礎」は募集額、損益分岐点となる賞金額、育成、生まれ月、管囲等の要素が加味した点。牡馬・牝馬ともに30点満点で評価

・どれか1つの項目ではなく、全体的な点数の良さを重視(馬体・基礎情報ともに)

牝馬は可動域の項目を最大に評価しています。後肢にバネ感を感じるかを最重要視(馬体)

 

 

●短評

社台ファームからキャロットクラブに現れた刺客。

写真では、巨大なトモが目に付く子。

 

どんなもんかなと動画を見てみると、動きはとても良く見えました。特に容量の大きなトモから繰り出される力強い後肢の動きは必ず本馬の武器になってくると思います。少し硬そうなバネを持ち、歩様に全くの緩さを感じない繋ぎ。全体の動きとしては硬めの印象。そう考えると芝の短いところになりそう。4月後半の生まれということで、これからの成長も合わせて総合的にポテンシャル含めて良い馬だと思いました。

 

ブリックスアンドモルタル自体が初年度のため、どうしても読めない部分はありますね。一般で応募し、運よく出資が叶いました。

 

本馬に申し込みをするにあたり気になった点は、前肢の動き。それなりにヤバさを感じました。具体的には球節以下の部分を内に回しているのですが、本馬の場合は他の馬の内回しの度を遥かに越えていると思いました。右前肢の方が程度としては良くない印象。左前肢は右前肢よりはマシかなぁという程度。

 

フレジェール21の両前肢

 

2,000万円でこのリスクを許容できるか。

 

個人的には「許容できる」一択でした。

 

馬体に良さを感じないのであればもちろん応募しません。

馬体が良かったとしても、高額馬であればこのリスクは許容できなかったと思います。

 

馬体が良く、なおかつ募集額も安い。馬格の小さな母高齢の牝馬に出資しにいけるかどうかがポイント。

 

絶妙なところだと思います。

人によって意見は分かれると思います。

 

個人的には2,000万円であれば、これだけ質の良い馬体(特にトモ)をしている+未知のポテンシャルという名の「爆発力」を期待して取りに行きたいと思えました。

 

 

●育成の過程

2022年9月末に調教厩舎に移動、移動後は順調に調教を積めていたが、2022年12月に左前肢の深管部分に軽度のヒビが認められて頓挫。4月時点では普通キャンター程度の調教まで戻ってきてはいますが、大幅な遅れが伴っている状況です。

 

リスクは受け入れると判断しての出資であったため、個人的には大きなダメージは受けていません。

 

ケガをした唯一のメリットとしては、馬体重が大幅にアップしたことですかね。

募集時の馬体重が390kgだったのですが、2023年4月時点で443kgまで成長させることができています。

 

坂路の強度もまだまだこれから上げていくことになるでしょうから、本当にまだこの馬の先が見えませんが、1勝でも多くの勝利を上げられるように頑張ってほしいなと思います。

 

●2023.5/28追記

2023.5/25にキャロットクラブのホームページに最新の動画がアップされました。

トモの動きで確信しました。この子はある程度、走ってくると思います。後肢を後ろに引き付けてからの前に出す動き。

 

オープン勝ちまでは難しそうですが、そこそこやれそうな動きをしています。

 

深管部のヒビに加えて、5/15の更新で砂のぼりも発覚。頓挫続きでなかなか上手く育成を進められていませんが、この子の動き自体はとても魅力的でときめくものがあります。

 

 

 

 

 

 

写真はキャロットクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。

レッドカフラー(エーピードリーム20)のご紹介

こんにちは、がーひーです。

本日は、東京サラブレッドクラブ2021年追加募集の際に出資が確定した馬についてのお話です。

 

2頭目はエーピードリーム20について。

東サラ追加募集に関するブログ記事は今回が最終回です。

 

 

 

 

 

●エーピードリーム20

 

募集時(写真)

 

募集時(動画)

立ち姿の動画はなし

 

●基礎情報(募集時)

性別:牡馬

誕生日:2020/4/7

父:American Pharoah

母:Smart Change

母父:A.P.Indy

募集価格:4,800万円

所属:矢作厩舎(西)

生産牧場:米国産

外厩:チャンピオンズファーム(募集時は不明。外厩にて検疫実施)

母出産時年齢:16歳(何番子かは不明)

馬体重:443kg

体高:156.5cm

胸囲:175.0cm

管囲:20.3cm

 

●募集時評価

 

●評価のポイント

・馬体、基礎情報(母年齢、価格、馬体重、管囲 等)を5:2のバランスで評価

・牡馬はバランス11、肩7、トモ11、緩さ7、可動域9、歩様の良さ7、合計52点満点で馬体を評価

・「基礎」は募集額、損益分岐点となる賞金額、育成、生まれ月、管囲等の要素が加味した点。牡馬・牝馬ともに20点満点で評価

・どれか1つの項目ではなく、全体的な点数の良さを重視(馬体・基礎情報ともに)

・牡馬は緩さのなさ、トモの出来、全体のバランスを重視して評価(馬体)

 

 

↓他の募集馬との比較は下記の記事をご覧ください。↓

gaaffee.hatenablog.com

 

エーピードリーム20は、募集時の写真が特に印象に残っています。まるで種牡馬かと思うような悠然とした立ち姿、これほど走りそうな雰囲気を感じられる馬を見たのは自分にとっては初めてでした。

 

母はマジェスティックウォリアーの全妹。

種牡馬のような佇まいと言われても不思議ではないような血統背景ではあります。

 

母年齢16歳は、ギリギリOKといったところですかね。

 

本馬について、募集時に特に気になった項目としては、「馬格」と「トモの緩さ」でした。

牡馬でこれだけトモが緩そうだと自分としては通常、出資候補からは外すのですが、この馬については走る雰囲気が感じられ、それが決め手になって申し込みをしました。

 

馬格については、8月19日の更新では、508kg。

ダート馬(・・・だと思ってます)としては、合格。

 

あとは、トモの緩さ。

これは当初、自分が想定した通り、チャンピオンズファームの調教では何度も指摘を受けていました。インディバを何度も受けながら、ハロン15~16秒の調教を繰り返すことで少しずつではありますが、良化してくれているようです。

 

自分の想定では時間がかかるかなとは思っているのですが、2021年産駒の中ではこの子が1番早めにデビューができそうで驚いています。

 

小さいところではなく、将来は海外の大きなレースに出られるような活躍をしてほしいと願っています。

 

 

 

 

 

写真は東京サラブレッドクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。

ルージュナディア(スマートチェインジ20)のご紹介

こんにちは、がーひーです。

本日は、東京サラブレッドクラブ2021年追加募集の際に出資が確定した馬についてのお話です。

 

まず1頭目はスマートチェインジ20について。

 

 

 

 

 

●スマートチェインジ2020

 

募集時(写真)

 

募集時(動画)

立ち姿の動画はなし

 

●基礎情報(募集時)

性別:牝馬

誕生日:2020/2/14

父:Kingman

母:Smart Change

母父:Smart Strike

募集価格:4,800万円

所属:国枝栄厩舎(東)

生産牧場:英国産

育成牧場:ノーザンファーム空港(募集時は不明)

母出産時年齢:9歳(何番子かは不明)

馬体重:468kg

体高:158.0cm

胸囲:179.0cm

管囲:21.0cm

 

●募集時評価

 

●評価のポイント

・馬体、基礎情報(母年齢、価格、馬体重、管囲 等)を5:2のバランスで評価

牝馬はバランス7、肩2、トモ5、緩さ4、可動域24、歩様の良さ8、合計50点満点で馬体を評価

・「基礎」は募集額、損益分岐点となる賞金額、育成、生まれ月、管囲等の要素が加味した点。牡馬・牝馬ともに20点満点で評価

・どれか1つの項目ではなく、全体的な点数の良さを重視(馬体・基礎情報ともに)

牝馬は可動域の項目を最大に評価しています。後肢にバネ感を感じるかを最重要視

 

↓他の募集馬との比較は下記のをご参照ください。↓

gaaffee.hatenablog.com

 

動画を観る前の基礎情報と募集馬の写真を最初に見た時の全体の印象は、「ある程度の馬格は担保されているが、その割には馬体が少し横幅が薄いかなぁ」でした。パーツを個別で見ていくと、繋ぎの長さが少し気になりました。牝馬なので、募集時点で筋肉のメリハリはそこまで気にはしなかったです。

 

動画を観て、良い意味でびっくり。

 

ムチのようにしなる後肢が特に印象的でした。

牝馬は「可動域」という項目で50点中、24点という配点をするくらいには、この項目を重要視しているのですが、本馬は20点を獲得。非常に良い馬だと思いました。繋ぎは少し緩いかもなぁとは思いましたが、そもそも繋ぎが長いため、許容範囲内。

 

可動域は大きく、国枝厩舎の馬としてシャドーロールを付けて走る姿がなんとなくイメージできます。

 

現時点でそこまでの馬体のメリハリを感じられなかったため、すぐに動けるタイプではなさそうだと思いました。鍛えて筋肉が付き、体のメリハリが出てこれば、ムチのようにしなる後肢の動きを生かせそうな馬体だなと思いました。

 

あと、ここからは個人の感想なのですが、募集時の「馬体重:468kg、体高:158.0cm、胸囲:179.0cm、管囲:21.0cm」は正しいのかを少しだけ疑っています。

 

明確な根拠があるわけではないのですが、どうしても腑に落ちない点があるんですよね。具体的には、以下のような項目が挙げられます。

 

 

・公開されている情報と馬体の動きがリンクしないこと

→募集時にこの馬格で、こんなにも素軽い動きができるのか?

 

・馬体重が募集後、来日するまで進捗が公開されなかったこと

→なぜ公開されなかったのか?

 

 

今になってこのことを精査することは難しいのですが、なんとなく自分の中のこの馬の動きのイメージと公開されている馬格に関する情報のイメージが合わないんですよね。

 

海外のセリで購入したことも関係があるかもしれません。

 

もしくはセール映えする体にするため、セールに向けての食事の調整が行わる可能性も考えられますね。

 

募集時にある程度の馬格が担保されていることは、募集馬を見る上で必須の項目にされている方が多くいらっしゃいます。東京サラブレッドクラブ様には今後も募集馬について、公開される情報に誤りがないように尽力して頂けますと幸いです。

 

 

 

・・・とはいえ、良い馬であることに変わりはないように思います。

イメージとしては、東京か新潟1,400m~1,600mあたりでおろして、以降はレース次第で距離を調整していくイメージ。

 

可能であれば、11月までにデビューできることを祈っています。

 

 

 

 

 

写真は東京サラブレッドクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。

2021年度東京サラブレッドクラブ追加募集(総評)

こんにちは、がーひーです。

1年ぶりに記事を書いてみます。

 

なかなか書けなかった東サラ2021年12月に行われた追加募集についてのお話です。

 

日本一遅い東サラ追加募集の総評かもしれません。笑

 

今回は総評についてのお話です。

 

 

 

 

 

●募集馬の総評

 

●評価のポイント

・馬体、基礎情報(母年齢、価格、馬体重、管囲 等)を5:2のバランスで評価

牝馬はバランス7、肩2、トモ5、緩さ4、可動域24、歩様の良さ8、合計50点満点で馬体を評価

・牡馬はバランス11、肩7、トモ11、緩さ7、可動域9、歩様の良さ7、合計52点満点で馬体を評価

・「基礎」は募集額、損益分岐点となる賞金額、育成、生まれ月、管囲等の要素が加味した点。牡馬・牝馬ともに20点満点で評価

・どれか1つの項目ではなく、全体的な点数の良さを重視(馬体・基礎情報ともに)

・牡馬は緩さのなさ、トモの出来、全体のバランスを重視して評価(馬体)

牝馬は可動域の項目を最大に評価しています。後肢にバネ感を感じるかを最重要視

 

 

 

 

 

全体的に良くないと思う馬はおらず、どの馬も検討対象。この年は募集の時点ですでに2頭6口分の出資が確定していたため、評価が良くなければ出資するつもりは全くなかったですが。。

 

翌年度の予算を前借りする気持ちで検討を開始。

前借りするくらいですから、相当良くなければ申し込みはしません。

 

・・・なんてことを思いながら検討をしたのですが、なかなか良い馬が多くて悩みました。

 

今回の募集での1番手評価は、スマートチェインジでした。

スピーディーボーディング、エーピードリーム、パンモッレが同点で2位。

 

結論を申し上げるとこの中から2頭に申し込みを行い、2頭の出資が確定しました。

出資申込馬の評価は、次回以降の記事を書いていきます。

 

出資確定馬の個別評価は、以下のリンクよりどうぞ。

gaaffee.hatenablog.com

gaaffee.hatenablog.com