がーひーの一口馬主アカウンティング

東京TC、キャロットCで一口馬主を始めたがーひーが会計を中心に、皆様に一口馬主ライフをお伝えします。

キャロットクラブ2020年募集に向けて②(キングカメハメハ産駒・牡馬編)

こんにちは、がーひーです。

 

今回はキャロットクラブで2014年~2017年に募集されたキングカメハメハ産駒の牡馬について、ここ半年で考察した内容を記載させて頂きます。

 

キングカメハメハ産駒の牡馬を考察する理由や基準は下記のブログにて、詳しく記載していますので、ぜひご覧ください。

 

https://gaaffee.hatenablog.com/entry/2020/07/24/211543?_ga=2.22767411.944165655.1595426993-1401777169.1555233349

キャロットクラブ2020年募集に向けて①(トレンド種牡馬のご紹介)

 

 

 

 

【目次】

キングカメハメハ産駒(牡馬)の特徴

②回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」を満たす馬

③回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」を満たすための条件

④G1を勝つための条件

⑤まとめ

⑥今年の募集馬予定馬について

⑦最後に

 

 

 

 

キングカメハメハ産駒(牡馬)の特徴

 

・キャロットクラブ募集馬(2014年~2017年産駒)8頭中3頭が回収率150%以上。8頭中7頭がオープン馬

・打率も高いが、長打力も魅力。文句なくS級種牡馬

・中でもレイデオロの回収率は飛びぬけている

・西と東のバランスは拮抗しているが、長打率は東(藤澤厩舎・母ラドラーダ)が高い

オープンクラスまで上がっただけでは募集額+維持費を回収できない

・回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」の条件を満たす3頭はいずれも母父がロベルト系

・回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」の条件を満たす3頭はいずれも母出産時年齢が8歳~10歳

・募集額7,000万円までの回収率が高い

・母父サンデー系は募集額が高額のため、回収率が低くなる傾向があるが、成績自体は悪くない

 

 

 

 

②回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」を満たす馬

 

1頭目レイデオロ(G1勝ち・引退)

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●基礎情報

誕生日:2014/2/5

母父:シンボリクリスエス

募集価格:6,000万円

獲得賞金:10億1,989万円(回収率1700%)

戦績:17戦7勝(うちG1を2勝)

所属:藤澤和厩舎(東)

生産牧場:ノーザンファーム

母出産時年齢:8歳(2番子)

 

●馬体分析

バランス:11点/12

肩:6点/7

トモ:8点/9

緩さ:3点/5

可動域:8点/9

歩様:7点/8

備考:3点(飛節の大きさ+1、トモの筋肉の張り出し+1、姿勢+1)

合計:46点/50 

 

 

 

 

2頭目:レイエンダ(重賞勝ち・現役)

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●基礎情報

誕生日:2015/1/30

母父:シンボリクリスエス

募集価格:7,000万円

獲得賞金:1億4,892万円(回収率213%)

戦績:15戦4勝(うち重賞を1勝)

所属:藤澤和厩舎(東)

生産牧場:ノーザンファーム

母出産時年齢:9歳(3番子)

 

●馬体分析

バランス:8点/12

肩:4点/7

トモ:4点/9

緩さ:2点/5

可動域:6点/9

歩様:3点/8

備考:1点(後肢のバネ感+1点)

合計:28点/50

 

 

 

 

3頭目:クラージュゲリエ(重賞勝ち・現役)

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●基礎情報

誕生日:2016/2/24

母父:タニノギムレット

募集価格:5,000万円

獲得賞金:9,140万円(回収率183%)

戦績:6戦2勝(うち重賞を1勝)

所属:池江厩舎(西)

生産牧場:ノーザンファーム

母出産時年齢:10歳(4番子)

 

●馬体分析

バランス:10点/12

肩:4点/7

トモ:5点/9

緩さ:4点/5

可動域:4点/9

歩様:6点/8

備考:1点(前肢の踏み込みの大きさ+1)

合計:34点/50

 

 

 

 

 

③回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」を満たすための条件

 

上記3頭に共通した良かった点をまとめさせて頂きます。この3頭はいずれも重賞馬であるため、重賞馬になるための条件でもあります。

 

●条件について

「厳」・・・馬体の中でも特に厳しく確認するべき箇所。必須条件といえる

「普通」・・・普通の出来で良い箇所

「易」・・・厳しく確認しなくて良い箇所。評価が良ければその馬の個性になりうる

 

 

 

●馬体バランス(条件:厳)

・馬体のバランス(全体)が良い

・背中がなだらかで綺麗

・飛節が「少し大きい」以上である

・肩と繋ぎの角度が一致している

 

●肩(条件:普通)

・ボリュームが「少し大きい」以上である

 

●トモ(条件:やや厳)

・ボリュームが「少し大きい」以上である

・筋肉の内からの張り出しが「薄く張り出している」以上である

・逆Cライン(がーひー命名)が「多少くっきりしている」以上である

・Lライン(がーひー命名)が「多少くっきりしている」以上である

 

逆Cラインとは?

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半腱半膜様筋と大腿二頭様筋の境目にある線のことです。呼び方が分からないので、とりあえず逆Cラインと呼称しています。

 

Lラインとは?

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逆Cライン以上に呼び方が分からないので、とりあえずLラインと呼称しています。

 

●緩さ(条件:易 ※繋ぎの緩さのみ「普通」)

・肩が「少し緩い」以上である

・繋ぎが「少し緩い」以上である

 

●可動域(条件:やや厳)

・前肢が「肩から出ている」以上である

・後肢が「最後まで伸びている」

・後肢が「前肢につきそう」

 

●歩様の様子(条件:やや厳)

・前進気勢が「有」である

・歩く速度が「普通」以上である

・大腿筋膜張筋が「少し揺れている」以上である

・後ろからの動画で「真っ直ぐ歩けている」

・後肢にバネ感があること

 

 

 

 

 

 

 

④G1を勝つための条件

 

G1を勝つ馬の募集時の条件をレイデオロを見本にまとめさせて頂きます。

※③の条件を満たしていることが前提です。

 

●馬体バランス(条件:厳)

・飛節が「大きい」である

・繋ぎの長さが「標準」である

 

●肩(条件:厳)

・首筋にさしが入っている

・筋肉が「張り出ている」

・肘離れのラインが「明確」である

 

首筋のさしとは?

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これも呼び方を知りません。とりあえず「さし」と呼称しています

 

●トモ(条件:厳)

・ボリュームが「大きい」である

・筋肉の内からの張り出しが「張り出している」である

・逆Cライン(がーひー命名)が「明確」である

 

●緩さ(条件:厳 ※繋ぎの緩さのみ「普通」)

・トモが「緩くない」である

 

●可動域(条件:厳)

・前肢が「肩の上の方から出ている」である

 

●歩様の様子(条件:厳)

・歩く速さが「速い」である

・大腿筋膜張筋が「揺れている」である

・歩様の後ろ姿が「真っ直ぐ歩けている」、かつ「逆Cラインが見える」である

・前肢と後肢が連動して動かせており、かつ後肢にバネ感がある

 

大腿筋膜張筋の揺れ

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後ろから見た逆Cライン

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●特筆事項(条件:厳)

・姿勢が正しく、キビキビと歩けている

 

 

 

 

 

⑤まとめ

 

キングカメハメハは、キャロットクラブでは一流の繁殖牝馬に種付けされ、募集馬8頭中7頭がオープン馬であり、その中にはレイデオロも含まれているS級種牡馬です。

 

惜しくも昨年、亡くなってしまいました。

2019年産駒がラストクロップということで、馬体次第では、狙う価値は十分にあると思っています。

 

3頭の要点をまとめると、3頭ともバランスが非常に良いと思います。肩、トモの筋肉のボリュームは大きく、多少は緩さはあっても良いが、繋ぎが緩すぎる馬はダメ。筋肉が張り出している子が良いですが、それにより可動域が小さくなってはいけない。

 

僕は今年は×1持ちですので、積極的にG1クラスを狙っていきたいと思っています。

ダメであれば、×2になるだけですので特に問題ありません。

 

募集額が高いため、オープンに上がっただけでは回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」の条件を達成することはできません。中途半端に良い馬ではなく、少なくても重賞を勝てるかという視点が求められるかと思います。

 

実際に今回、紹介させて頂いた3頭はいずれも重賞馬です。

 

母年齢が若く、結果が出ていない5,000万円~7,000万円の馬は、それだけで馬体を精査する価値が大いにあると思います。

 

 

 

 

 

⑥今年の募集予定馬について

 

候補馬:シンハライトの19

 

母がオークス馬ですし、価格もかなり高くなりそうですね。母6歳時の2番子というのも悪くはないですが、ベストではない印象です。父キングカメハメハ×母父ディープインパクトということで、AEI1.23というのも気になります。金子血統の馬で「父キングカメハメハ×母父ディープインパクト」が多いイメージですが、いずれも重賞勝ちまでは届いていないイメージも募集額が高くなるでしょうから、気になるところです。

 

では、今年度の募集馬には候補はいないの?

 

そんなことはございません。

 

1頭、注目している馬がいます。

 

 

 

 

 

真の候補馬:ロスヴァイセの19

 

こんだけ言うてて、キンカメ産駒違うんかーい

 

はい、違います。笑

でも、候補馬が見当たらないので仕方がないです。

 

リオンディーズは募集時の馬体バランスが良く、キングカメハメハ産駒の後継候補の1頭です。

 

 

募集当時のリオンディーズ

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最高にバランスが良いですよね。観ていて惚れ惚れしてしまいます

 

 

「父キングカメハメハ×母シーザリオ」の直子であるリオンディーズ産駒に注目しています。母父シンボリクリスエス、母8歳時の2番子と今回ピックアップした3頭とも条件は合致します。

 

値段、馬体、即尺次第ですが、候補の一頭かなと思っています。

 

半兄のロイバルトは気性が悪そうですので、その点は気になりますね。動画では気性をよく見ておく必要があるかなと思います。

 

 

 

 

 

⑦最後に

 

前回の「キャロットクラブ2020年募集に向けて①(トレンド種牡馬のご紹介)」をもちまして、ブログの閲覧回数が10,000回を突破することができました。皆様、たくさんお越し頂き、本当にありがとうございます。

 

私自身、一口馬主3年目の若輩者ですので、用語の間違い等もたくさんあるかと思います。その際はご指摘いただけますと、非常にありがたいです。

 

これからもたくさん勉強して皆様に有益な情報を提供できるように頑張りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

最後に、僕の心の中の相馬の師匠「いっちゃんねる様」に感謝申し上げます。

(勝手に師匠呼びしてしまい、申し訳ございません)

 

次回はディープブリランテ産駒の牝馬編をお届けしますので、お楽しみに。

 

 

 

 

 

他の種牡馬も分析させて頂いていますので、ぜひご覧ください。

 

https://gaaffee.hatenablog.com/entry/2020/08/02/133002

「キャロットクラブ2020年募集に向けて③(ディープブリランテ産駒・牝馬編)

 

https://gaaffee.hatenablog.com/entry/2020/08/15/013153 

「キャロットクラブ2020年募集に向けて④(ルーラーシップ産駒・牡馬編)」

 

https://gaaffee.hatenablog.com/entry/2020/08/22/121109

「キャロットクラブ2020年募集に向けて⑤(ロードカナロア産駒・牡馬編)」

 

https://gaaffee.hatenablog.com/entry/2020/08/24/225918

「キャロットクラブ2020年募集に向けて⑥(エピファネイア産駒・牝馬編)」

 

 

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