がーひーの一口馬主アカウンティング

東京TC、キャロットCで一口馬主を始めたがーひーが会計を中心に、皆様に一口馬主ライフをお伝えします。

イクリール(エンプレスティアラ21)のご紹介

こんにちは、がーひーです。

キャロットクラブ2022年募集の際に出資が確定した馬についてのお話です。

 

2022年募集では、キャロットクラブでは合計3頭に出資することができました。

 

 

gaaffee.hatenablog.com

↑キャロットクラブ1頭目のご紹介はこちら

 

 

2頭目はエンプレスティアラ21ことイクリールくんです。

 

 

 

 

 

●エンプレスティアラ21

 

募集時(写真)

目がギョロっとこちらに向いていますね。笑

全体的なバランスがとても良く見えます。

 

募集時(動画)

写真よりもトモの容量が小さく見える分、少し胴長に見えます。

トモの容量・張りが少し寂しく見えます。

 

 

 

●基礎情報(募集時)

性別:牡馬

誕生日:2021/4/8

父:シュヴァルグラン

母父:クロフネ

募集価格:2,000万円

所属:青木孝文厩舎(東)

生産牧場:ノーザンファームYearling

育成牧場:ノーザンファーム早来

母出産時年齢:17歳(11番子)

馬体重:463kg

体高:160.0cm

胸囲:175.5cm

管囲:21cm

 

 

 

●募集時評価

 

 

 

●評価のポイント

・馬体、基礎情報(母年齢、価格、馬体重、管囲 等)を5:3のバランスで評価

・どれか1つの項目ではなく、全体的な点数の良さを重視

・牡馬は牝馬よりも全体的なバランスの良さを評価(馬格等の要素を牝馬よりも重視しているため)

 

 

 

●短評

「トモの筋肉量、足元を多少内に回す点、飛節のブレ等、気になるところは多いが、成長力に期待」

 

 

 

●総評

自分の募集時の評価を見てみると、普段であれば申し込みをしないような子でした。

 

悪い意味で本馬の1番気になる点は、トモを中心とした後肢が貧弱に見える点があります。馬体全体で見た時のトモの容量が小さく、緩さもあってそれが貧弱に見えるのだと思います。

 

しかし、それ以上に本馬の魅力は、募集価格の安さ、馬体バランスの良さ、シュヴァルグラン産駒としての血統的な視点での成長を期待ができる点であり、「冒険しちゃっても良いかな~」と思えた点です。

 

まず、募集価格2,000万円ですがキャロットクラブの募集としては、最安の価格帯であり、他の馬にはない強みがあれば冒険しても良いかなと思える価格帯だと思います。

 

この子に期待しているのは、エンプレスティアラという小出しの良い母馬+ハーツクライを想起させる血統的なニックス要素(「牡馬+ハーツクライ+母米国系」を想起できるような配合であること)があること、シュヴァルグランのような遅めの成長が見込めそうな点です。

 

 

・エンプレスティアラの繁殖成績

11頭で20勝。1頭あたり約2勝できている計算になります。

ジュンブロッサムは重賞でも頑張っていますね。

 

 

実は以前にエンプレスティアラ産駒であるレッドレグナントをロードカナロア産駒の牝馬として別のブログ記事にて、分析したことがありました。

 

gaaffee.hatenablog.com

 

レッドレグナントは、ロードカナロアの良さを感じさせる良い馬だと思います。

ということで元々、エンプレスティアラ自体が良い繁殖だという印象があったんですよね。

 

レッドレグナントの事例から、「エンプレスティアラは父系の良さを引き出してくれる母の可能性があるのではないか」という仮説を立てました。

 

エンプレスティアラ21を見ての最初の印象は「頼りない馬」という印象だったのですが、これはシュヴァルグランが持っていた当初の頼りなさが出ているだけであり、遅めの成長が見込める可能性があるという仮説を立てました。

 

シュヴァルグランは3歳の後半まで1勝クラスの馬でした。

4歳になって重賞レースに入着し、それ以降本格化して2,400m~長距離で活躍した馬でした。まさにハーツクライ産駒の代表産駒の1頭で、シュヴァルグラン自身もトモの張りはガッチリしたタイプではありません。

 

実際、エンプレスティアラ21は栗毛であり、流星の形もシュヴァルグランにそっくりです。

 

このように考えると現時点でのトモの容量の小ささ、張りのも貧弱さも個人的はなんとなく納得ができました。将来的な成長力まで見込むと、とても良い馬になる可能性を秘めていると考えられるのではないでしょうか。

 

普段は出資申込する際、募集時点で筋肉の張り出しを重要視するのですが、本馬の場合は上記に記載したような奥の深さを感じられる背景があったため、いったん馬体の足りない要素を抜きにして応募をしてみても良いんじゃないかと思いました。

 

いつもとは違う視点での出資になるため、その点はとても不安ですが、良い成長を描いてもらえると嬉しいですね。

 

 

 

●育成の過程(2023年9月初旬)

6月後半に北海道から入厩、7月初旬にゲート試験に合格。入厩直前から言われていた主に「背中の肉付き」が指摘され、夏場の暑い中を涼しい環境にて成長を促すためだと思うのですが、今現在はノーザンファーム早来に戻り、休養+軽めの調教が行われています。

 

背中に負担がかかりやすいタイプだとも思いますし、すぐに筋肉が付いてくるようなタイプでもなさそうなため、背中に肉が付かないというのもなんとなく納得ができます。見方によっては、ゲート試験に受かっているだけラッキーと言えるかもしれません。

 

育成時代から体の肉付き・筋肉の付き方の割には早めのペースで走っている印象がありますし、それこそ成長が本格化した時には、大きな成長をしてくれそうだと期待しています。それこそシュヴァルグランのような成長曲線を描くことができれば理想ですよね。

 

ただし、このタイプの馬は筋肉が付く前に調教をやりすぎると背中の痛みが発生してきやすいタイプと推測しています。また、本格化するまでは何度もレースを使えるようなタイプでもないような気がします。成長が本格化する前にウィークポイントを作ってしまわないよう、青木先生をはじめノーザンファームの皆様には、慎重に育成を進めて頂ければと思っています。

 

 

 

 

 

写真はキャロットクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。