がーひーの一口馬主アカウンティング

東京TC、キャロットCで一口馬主を始めたがーひーが会計を中心に、皆様に一口馬主ライフをお伝えします。

ザブライド(ビートリックスキッド21)のご紹介

こんにちは、がーひーです。

キャロットクラブ2022年募集の際に出資が確定した馬についてのお話です。

 

2022年募集では、キャロットクラブでは合計3頭に出資することができました。

 

 

 

gaaffee.hatenablog.com

 

gaaffee.hatenablog.com

他2頭の記事もよろしければご覧ください。

 

今回はその中の3頭目であるビートリックスキッド21ことザブライドちゃんについてです。

 

 

 

 

 

●ビートリックスキッド21

 

募集時(写真)

トモの張りが良さげだと思います。

 

募集時(動画)

募集時の写真より肩回りとトモに厚みが出て、体高が低く見えますね。

動画を観てみると、意外と筋肉質だと思いました。

 

 

 

●基礎情報(募集時)

性別:牝馬

誕生日:2021/2/1

父:ドゥラメンテ

母父:Victory Note

募集価格:3,000万円

所属:西村真幸厩舎(西)

生産牧場:白老F

育成牧場:追分Fリリーバレー

母出産時年齢:17歳(8番子)

馬体重:453kg

体高:151.5cm

胸囲:174.0cm

管囲:19.2cm

 

 

 

●募集時評価



 

●評価のポイント

・馬体、基礎情報(母年齢、価格、馬体重、管囲 等)を5:3のバランスで評価

牝馬の「馬体」はバランス6、肩2、トモ5、緩さ5、可動域17、歩様の良さ12、牝馬特有の視点3、合計50点満点で馬体を評価

・「基礎」は募集額、損益分岐点となる賞金額、育成、生まれ月、管囲等の要素が加味した点。牡馬・牝馬ともに30点満点で評価

・どれか1つの項目ではなく、全体的な点数の良さを重視(馬体・基礎情報ともに)

牝馬は可動域の項目を最大に評価しています。後肢にバネ感を感じるかを最重要視(馬体)

 

 

 

●短評

「足元のリスクはあるが、リスクを取ってなお欲しくなる魅力ある馬」

 

 

●総評

がーひーの今年の総大将は実はルージュレベッカちゃんではありません。本馬、ビートリックスキッド21ことザブライドちゃんこそが総大将です。

 

そう言えるくらいに良い意味で尖った馬体をしていますし、それと同じくらい故障しそうだなぁとも思っています。笑

 

このリスキーさがたまらないですね。

 

まず本馬の最大に気になる箇所である足元について見てみましょう。

 

この子は、いわゆるオフセットニーっぽく見えました。

 

・オフセットニーとは?

blog.jra.jp

 

オフセットニーとは、腕節を中心とした前腕と管骨のラインにズレが発生し、骨瘤や骨折の原因になりやすいと言われる足元になっている状態のことを指します。僕の解釈に間違いがあれば、遠慮なく教えて頂けると嬉しいです。

 

このあたりは本馬のリスクだと思っています。早く走れば走るほど、ケガをするリスクも上がるのではないかと推測しています。

 

ただ、どのような馬であっても多少の軸ズレはあるでしょうし、プロから見れば大したことがない程度かもしれません。馬について素人である自分があまり気にしすぎて良い馬を選べないというのも違うような気がしました。故障リスクは、参考程度に留めるイメージが良いのかなと個人的に思っています。

 

当初の僕は、このリスクを取ることはできなさそうだと思って、本馬には申し込みするつもりはありませんでした。

 

それどころか、

 

「オフセットニーっぽいなぁ→動画を観る気を無くす」

 

・・・こんな感じだったと思います。

 

その後、ツイッター等で2022年のキャロットクラブの募集馬に関する情報が流れてくるようになり、それらの情報に触れているうちに、ビートリックスキッド21の動画を見直す機会がありました。

 

この段階で改めて動画を観返してみると、とても良い歩様に見えました。

 

なかなか筋肉質な馬体でボリュームもあり、可動域も大きく、キビキビ動けています。繋ぎは少し緩めに感じたため、「とても好みな馬体!」・・・とまでは思えませんでしたが、それでも総合的に良い馬に見えました。

 

この子とは全く違うのですが、歩様の立ち振舞いと言いますか、前肢の動かし方や後肢の伸び方がなんとなくクリソベリルと被ったんですよね。そっくりとまでは言わないのですが、特に前肢の動かし方がそっくりだなと思いました。

 

クリソベリル
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馬格はクリソベリル、体の伸びはビートリックスキッドというイメージでしょうか。

 

 

 

悪い点としては、ほんの一瞬なのですが、繋ぎが接地しているのは、悪い意味で気になる点でした。

 

ただ、当時のドゥラメンテ産駒は繋ぎが立っている点の指摘を受けていました。徐々に繋ぎが立つ方向に成長すれば問題なしということで、繋ぎの緩さについてはスルーしました。

 

 

 

馬体を気に入れば、次に血統について調べます。

 

募集当時、すでに2冠馬であったスターズオンアースが「ドゥラメンテ+欧州系の母の血統」であったこと、本馬の血統には、キングカメハメハ系統の種牡馬と相性の良いと言われるFairy King(Special牝系)が母系に含まれていること、ロベルト等のパワーを増幅してくれそうな血が母系に含まれていて、その点が種牡馬ドゥラメンテと相性が良さそうだなぁと思ったこと等、血統的な視点においても前向きな印象を持つことができました。

 

足元のリスク、3,000万円の牝馬と本馬の魅力を天秤にかけました。

 

ちょっと値段が高いかな?

 

 

 

 

 

「う~ん、申し込もう」

 

 

 

 

 

今のキャロットクラブで良く見えた馬で募集額が3,000万円であれば安い方です。

 

良いと思える馬が少ない中、票読みでも一般で取れる可能性が少しはありそうだったので、一般で申しむことに決めました。一口あたり7.5万円で負えるリスクとしては安いかなと思えました。

 

そして見れば見るほど、なぜか本馬がとても良い馬に見えたんですよね。不思議です。

 

正直、最優先を使うかも検討しました。(最優先はやめておきました)

 

一般で申し込み、奇跡的に本馬が取れました。取れると思っていなかったので、とても嬉しかったです。

 

ドゥラメンテ産駒の牝馬がどのような成長をするのか、自分には全くイメージできなかったのですが、良い成長を見せてくれることを楽しみにしています。

 

 

 

 

 

●育成の過程(2023年9月初旬)

育成の中で「(走っている時の)頭が高い」「上へ浮くような走り」といった走り方への指摘は多少ありましたが、基本的には褒められることが多かったと思います。

 

また「カイバ食いが良い」という言葉がかなりの頻度で更新の際に言われており、基本的には調教で負荷をかけやすい馬なんだと思います。馬体重は募集時450kg前後だったのが少しずつ成長をし続けて入厩までに500kg程度まで成長してくれました。これまでの出資経験からですが、2月生まれの牝馬としては、かなり大きくなったんじゃないかと思います。

 

加えて、当初に気になっていた繋ぎの緩さも徐々にマシになってきているような気がします。2歳のデビュー前に繋ぎの緩さが抜けてくるケースはこれまでの自分の経験ではほぼなく、良い意味で成長してくれています。

 

少し緩いですが、接地まではしていません(2023.6月にUPされた動画にて)

 

このような馬ですので、追分ファーム育成の馬に出資するのは初めてでしたが、特に悪い印象はありませんし、ストレスもほとんどありませんでした。強いて言うならば、更新の際の調教動画にてタイムが表示されなかったことくらいですかね。笑

 

4月下旬に入厩し、5月初旬にゲート試験に合格。

 

その後、山岡TCに放牧→6月初旬にチャンピオンヒルズに移動。かなりじっくり調整が進められており、今現在はハロン15~12秒程度の調教がされています。

 

個人的にチャンピオンヒルズは調教が厳しいイメージがあったのですが、この子は現時点で余裕ある動きを披露できているとのことで、とても楽しみです。

 

強い調教後はカイバ食いが悪くなるそうなので、その点は少しだけ心配です。

 

今のところは足元に関する悪い情報は出てきていないため、その点は安心していますが、あまり大きくなりすぎなければ良いなぁと思っています。

 

 



 

 

 

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