キャロットクラブ2020年募集に向けて⑥(エピファネイア産駒・牝馬編)
こんにちは、がーひーです。
今回は、キャロットクラブで2015年~2017年に募集されたエピファネイア産駒の牝馬について、ここ半年で考察した内容を記載させて頂きます。
エピファネイア産駒の牝馬を考察する理由や基準は下記のブログにて、詳しく記載していますので、ぜひご覧ください。
「 キャロットクラブ2020年募集に向けて①(トレンド種牡馬のご紹介)」
【目次】
①回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」を満たす馬のご紹介
②重賞馬の条件
③まとめ
今回はデアリングタクトとシーズンズギフトの馬体の特徴、及び共通点のみ記載させて頂きます。最後にまとめを記載いたします。デアリングタクトはキャロットクラブの募集馬ではないのですが、Youtubeにノルマンディーオーナーズクラブ様の募集時の歩様の動画が上がっていましたので、そちらを参考に点数化いたしました。
1頭目:デアリングタクト(G1勝ち)
●基礎情報
誕生日:2017/4/15
母父:キングカメハメハ
募集価格:1,760万円
獲得賞金:3億0,895万円(回収率1755%)
戦績:4戦4勝(うちG1を2勝)
所属:杉山晴紀厩舎(西)
生産牧場:長谷川牧場
母出産時年齢:6歳(2番子)
●馬体分析
バランス:10点/12
肩:6点/7
トモ:9点/9
緩さ:5点/5
可動域:5点/9
歩様:5点/8
備考:3点(後肢の筋肉の張り出し+2、後肢の戻す速さとバネ感+1)
合計:43点/50
2頭目:シーズンズギフト(OP)
●基礎情報
誕生日:2017/2/22
母父:ゼンノロブロイ
募集価格:1,800万円
獲得賞金:5,605万円(回収率311%)
戦績:4戦2勝(うち重賞を2着1回、3着1回)
所属:黒岩陽一厩舎(東)
生産牧場:ノーザンファーム
母出産時年齢:10歳(3番子)
●馬体分析
バランス:12点/12
肩:6点/7
トモ:5点/9
緩さ:4点/5
可動域:4点/9
歩様:5点/8
備考:1点(前肢の筋肉の張り出し+1)
合計:37点/50
②活躍馬の条件
上記2頭に共通した良かった点をまとめさせて頂きます。
●条件について
「厳」・・・馬体の中でも特に厳しく確認するべき箇所。必須条件といえる
「普通」・・・普通の出来で良い箇所
「易」・・・厳しく確認しなくて良い箇所。評価が良ければその馬の個性になりうる
●馬体バランス(条件:厳)
・馬体のバランス(全体)が良い
・背中がなだらかでメリハリがある
・飛節が「大きい」以上である
・肩と繋ぎの角度が一致している
●肩(条件:厳)
・ボリュームが「大きい」
・首筋にさしが入っている
・筋肉が「薄く張り出している」以上である
・肘付きが右上に流れている
・肘離れのラインが明確である
●トモ(条件:普通 ※G1馬は「厳」)
・ボリュームが「大きい」
・筋肉の内からの張り出しが「薄く張り出している」以上である
・逆Cライン(がーひー命名)が「多少くっきりしている」以上である
・Lライン(がーひー命名 )が「多少くっきりしている」以上である
●緩さ(条件:厳)
・肩が「緩くない」
・トモが「緩くない」
・繋ぎが「緩くない」
●可動域(条件:普通)
・前肢が「肩から出ていない」である
・後肢が「伸びている」以上である
・後肢が「前肢につきそう」
・後肢を押し出す速度と戻す速度が「同じ」以上である
●歩様の様子(条件:やや厳)
・前進気勢が「有」
・歩く速度が「普通」以上である
・大腿筋膜張筋が「揺れている」
・後ろからの動画で「真っ直ぐ歩けている」
・後肢にバネ感があること
・後肢にバネ感がある
③まとめ
2017年度が初年度となるエピファネイア産駒の牝馬ですが、4頭デビューして4頭すべてが現時点で2勝以上しているという正に怪物クラスの種牡馬でした。現時点までの評価だけでいくとS+レベルですが、おそらくはどこかで落ち着いてくるのではないかと想定しています。
デアリングタクト、シーズンズギフトともに非常に好馬体で、バランス、筋肉(量と質)、緩さはトップクラスだと思います。
特に筋肉が素晴らしすぎます。
その一方で、歩様動画では少し硬め(特に前肢の出し方)に見える募集馬が多い印象です。個人的にエピファネイア産駒の活躍馬は体の締まりが強そうな筋肉をしている馬が多く、前肢の可動域の小ささについては減点材料にする必要がないと僕は思っています。筋肉の締まりが強い分、後肢を後ろから前に戻す速度は非常に速い印象です。
僕の今年の評価システムは、デアリングタクトのような馬を最大限に評価できるように組んでおり、期待どおりの評価で良かったです。
血統面では、「エピファネイア×キングカメハメハ×サンデーサイレンス」の方程式がすでに出来上がっている印象ですが、これからもその裾野はどんどん広がっていくのでしょう。
初年度産駒で結果が振るわない悔しさを感じながら、この半年を過ごしてきました。
今年は昨年に抑えた予算分も上乗せする予定です。
馬体の評価指標の最後の調整も完了しました。
唯一の懸念は自分の相馬眼の無さですね。笑
ここまで全6回に渡り、キャロットクラブの募集に向けて注目すべき種牡馬の産駒に現れる馬体の特徴について記載してきましたが、いかがでしたでしょうか。
非常に主観的で分かりづらいブログで、ご覧頂いた皆様には申し訳なく思います。
いつか自身の評価指標をパッケージ化し、皆様のお役に立てるような存在になりたいです。
皆様が良い馬に出会えることを心よりお祈り申し上げます。
他の種牡馬も分析させて頂いていますので、ぜひご覧ください。
https://gaaffee.hatenablog.com/entry/2020/07/26/150228
「キャロットクラブ2020年募集に向けて②(キングカメハメハ産駒・牡馬編)」
https://gaaffee.hatenablog.com/entry/2020/08/02/133002
「キャロットクラブ2020年募集に向けて③(ディープブリランテ産駒・牝馬編)」
https://gaaffee.hatenablog.com/entry/2020/08/15/013153
「キャロットクラブ2020年募集に向けて④(ルーラーシップ産駒・牡馬編)」
https://gaaffee.hatenablog.com/entry/2020/08/22/121109
「キャロットクラブ2020年募集に向けて⑤(ロードカナロア産駒・牡馬編)」
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