キャロットクラブ2020年募集に向けて③(ディープブリランテ産駒・牝馬編)
こんにちは、がーひーです。
今回はキャロットクラブで2014年~2017年に募集されたディープブリランテ産駒の牝馬について、ここ半年で考察した内容を記載させて頂きます。
ディープブリランテ産駒の牝馬を考察する理由や基準は下記のブログにて、詳しく記載していますので、ぜひご覧ください。
「キャロットクラブ2020年募集に向けて①(トレンド種牡馬のご紹介)」
【目次】
②回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」を満たす馬のご紹介
③回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」を満たすための条件
④まとめ
⑤がーひーが出資したあの馬の評価は?
⑥今年の募集馬予定馬について
・キャロットC募集馬7頭中4頭が回収率400%以上。ホームランはないが、打率が高く、アワブラッド狙いには適した種牡馬
・募集馬に重賞馬はいないが、2勝クラス~3勝クラスで長く活躍できる馬が多い
・西と東のバランスは悪くないが、西が優勢
・募集額2,000万円台の馬よりも1,000万円代の方が活躍している
・米国型ミスプロ系の母父と相性が良い
・430~450kg前後に活躍馬が多い
②回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」を満たす馬のご紹介
1頭目:リカビトス(3勝クラス・引退)
●基礎情報
誕生日:2014/5/10
母父:エンドスウィープ
募集価格:1,400万円
獲得賞金:9,960万円(回収率711%)
戦績:17戦4勝
所属:奥村武厩舎(東)
生産牧場:ノーザンファーム
母出産時年齢:13歳(6番子)
●馬体分析
バランス:10点/12
肩:5点/7
トモ:4点/9
緩さ:3点/5
可動域:3点/9
歩様:6点/8
備考:0点
合計:31点/50
2頭目:ディーパワンサ(3勝クラス・引退)
●基礎情報
誕生日:2014/2/7
母父:Rahy
募集価格:1,400万円
獲得賞金:7,743万円(回収率553%)
戦績:14戦3勝
所属:松下厩舎(西)
生産牧場:ノーザンファーム
母出産時年齢:6歳(2番子)
●馬体分析
バランス:10点/12
肩:2点/7
トモ:2点/9
緩さ:1点/5
可動域:5点/9
歩様:5点/8
備考:0点
合計:25点/50
3頭目:メサルティム(3勝クラス)
●基礎情報
誕生日:2015/3/24
母父:キングカメハメハ
募集価格:1,200万円
獲得賞金:5,855万円(回収率488%)
戦績:10戦3勝
所属:荒川厩舎(西)
生産牧場:ノーザンファーム
母出産時年齢:6歳(2番子)
●馬体分析
バランス:7点/12
肩:5点/7
トモ:4点/9
緩さ:3点/5
可動域:5点/9
歩様:5点/8
備考:0点
合計:29点/50
4頭目:ラプソディーア(2勝クラス・引退)
●基礎情報
誕生日:2014/4/27
母父:Nureyev
募集価格:1,600万円
獲得賞金:6,821万円(回収率426%)
戦績:17戦3勝
所属:友道厩舎(西)
生産牧場:ノーザンファーム
母出産時年齢:18歳(12番子)
●馬体分析
バランス:8点/12
肩:1点/7
トモ:0点/9
緩さ:-5点/5
可動域:3点/9
歩様:3点/8
備考:0点
合計:10点/50
③回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」を満たすための条件
今回はリカビトス、ディーパワンサ、メサルティムの3頭を対象に、回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」を満たす条件を分析させて頂きます。
ラプソディーアを外す理由としては、私が評価する点数が低く、共通点が見出しづらいためです。というよりも、今の自分の相馬レベルでは募集時のラプソディーアを見出すことはできなかったと思います。
僕は馬を見る時、動画で馬体をチェックしています。失礼ながら、募集時の動画だけではラプソディーアの良さが分かりませんでした。バランスは悪くなさそうですが、体は筋肉の張り出しは感じられませんでしたし、可動域も小さい。
あまりにも良さが分からなかったので、募集時以降の動画も後学のために確認したのですが、1歳冬~2歳に入った頃合いには可動域も筋肉も格段に良くなっているように感じました。筋肉の付く範囲は大きそうなのもあってか、2勝クラスまで上がれた理由も納得した次第です。募集時動画の印象が悪いのは、誕生日が4/27と遅いのも影響はあるのかなと思いました。
※ラプソディーアに出資されていた皆様、ご不快な思いをさせてしまったのであれば申し訳ございません。出資者の皆様は私なんかよりも余程素晴らしい相場眼をお持ちだと思います。
・・・余談はこれくらいにしておいて、活躍馬3頭の共通点を探してみます。
~条件について~
「厳」・・・馬体の中でも特に厳しく確認するべき箇所。活躍するための必須条件
「普通」・・・普通の出来で良い箇所
「易」・・・厳しく確認しなくて良い箇所。評価が良ければその馬の個性になりうる
●馬体バランス(条件:厳)
・馬体のバランス(全体)が良い
・背中がなだらかで綺麗
・飛節が「少し大きい」以上である
・肩と繋ぎの角度が一致している
●肩(条件:易)
・肘離れのラインが「多少くっきりしている」以上である
肘離れとは?
肘離れが明確であるほど、前肢の可動域が大きくなると言われています
●トモ(条件:普通)
・ボリュームが「少し大きい」以上である
●緩さ(条件:易 ※繋ぎの緩さのみ「厳」)
・繋ぎが「緩くない」である
●可動域(条件:普通)
・前肢が「肩から出ている」以上である
・後肢が「伸びている」以上である
・後肢が「前に伸びている」以上である
●歩様の様子(条件:普通)
・前進気勢が「有」である
・歩く速度が「普通」以上である
・大腿筋膜張筋が「揺れている」以上である
・後ろからの動画で「真っ直ぐ歩けている」
・歩様がスムーズで、前肢と後肢が連動している
④まとめ
ディープブリランテ産駒の牝馬は重賞勝ちはありませんが、キャロットクラブ募集馬では質が良い馬が多く、勝ち上がり率も含めて打率が高い種牡馬です。
回収率150%、かつ「(募集額+3,000万円)<賞金額」を満たす馬が7頭中4頭もおり、ディープブリランテ産駒の牝馬をS評価種牡馬としました。冒頭申し上げましたが、牝馬ですので1口持つだけでもアワブラッドの視点から有効な種牡馬と思います。
個人的には、キャロットクラブでは狙い目の種牡馬の1頭だと思っています。
活躍馬3頭に共通する傾向しては、フレームはやや小さめで450kg以下、ただし肉付きは良く、活躍馬でも募集時の動画では少し緩く見える馬が多い印象でした。
馬体をチェックする上で、特に厳しくチェックしたい箇所は馬体全体のバランスと繋ぎの緩さです。あまりにもバランスが崩れている、繋ぎが緩すぎる馬は出資候補から外した方が良いと思います。
それ以外の条件は「普通」以下としていますので、もし今年度の出資馬の中にバランスが良くて、なおかつ他の項目でも長所が光る箇所があるのであれば、十分に上記4頭以上の器になる可能性が生まれてきます。
⑤がーひーが出資したあの馬の評価は?
この研究を始める前、昨年度の募集時に私はエターナルピース(ピースエンブレムの18)に偶然、出資させて頂くことができました。
この研究を始めて、ディープブリランテ産駒の牝馬が熱いと知った時、
運命めいたものを感じました。
後に検証する意味も含めて、改めて現時点の私の相馬眼でエターナルピースの募集時の評価をしてみようと思います。
自身の出資馬のため、評価が甘くならないように、意識的に少し厳し目に評価しています。
エターナルピース(2歳新馬)
●基礎情報
誕生日:2018/2/14
母父:ウォーエンブレム
募集価格:1,800万円
所属:和田正厩舎(東)
生産牧場:ノーザンファーム
母出産時年齢:12歳(2番子)
●馬体分析
バランス:6点/12
肩:1点/7
トモ:7点/9
緩さ:4点/5
可動域:6点/9
歩様:6点/8
備考:1点(後肢の力強さ+1点)
合計:31点/50
募集時の評価を見返して評価をし直してみたところ、リカビトス先輩と同じ点数でした。
僕の採点では、35点を取れば重賞勝ちかなと思っていますので、重賞には届かないが、3勝クラスくらいは期待しても良いかなと思っています。
馬体のバランスはディープブリランテの募集時に似ていますね。パーツごとの大きさはそこまで大きくはないのですが、この馬は後肢の力強さと筋肉の張り出しに光るものがあり、そこがこれまでのディープブリランテ産駒の牝馬にはなかった長所かなと思っています。私自身の評価指標として、特に後肢の筋肉の質は重要視している点が加味され、結果的に高い点数となっています。
運藤神経が良さそうで仕上がりも早そうなので、早くから動けるタイプとにらんでいます。2歳時からの勝ち上がりを狙っていきたいタイプですね。
気性の繊細さが良いように出てくれて、なおかつ故障もなければ良いところまでいけそうだなと思っています。
⑥今年の募集馬予定馬について
1頭、該当馬がいます。
候補馬:シンハディーパの19
●基礎情報
誕生日:2019/3/21
母父:ウォーエンブレム
募集価格:2,000万円前後?
生産牧場:ノーザンファーム
母出産時年齢:9歳(4番子)
基礎情報は良さそうですね。
母出産年齢は9歳でドンピシャですが、4年連続出産の4番子というのは少し気になります。
シンハリーズ一族出身で、ディーパワンサと3/4同血、あとエターナルピースとも3/4同血となります。
どちらに似ているにしても、僕からすれば良い馬であることは間違いないため、出資候補の1頭です。
母父がミスプロ系なのも良さそうです。
次回はルーラーシップ産駒の牡馬について考察させて頂く予定です。
お楽しみに。
他の種牡馬も分析させて頂いていますので、ぜひご覧ください。
https://gaaffee.hatenablog.com/entry/2020/07/26/150228
「キャロットクラブ2020年募集に向けて②(キングカメハメハ産駒・牡馬編)」
https://gaaffee.hatenablog.com/entry/2020/08/15/013153
「キャロットクラブ2020年募集に向けて④(ルーラーシップ産駒・牡馬編)」
https://gaaffee.hatenablog.com/entry/2020/08/22/121109
「キャロットクラブ2020年募集に向けて⑤(ロードカナロア産駒・牡馬編)」
https://gaaffee.hatenablog.com/entry/2020/08/24/225918
「キャロットクラブ2020年募集に向けて⑥(エピファネイア産駒・牝馬編)」
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