がーひーの一口馬主アカウンティング

東京TC、キャロットCで一口馬主を始めたがーひーが会計を中心に、皆様に一口馬主ライフをお伝えします。

一口馬主クラブの分析(2017~2018年産駒 牝馬について)

こんにちは、がーひーです。

シルクホースクラブの募集が始まりましたね。

 

僕はシルクには所属しておらず、参加予定もありませんが、大本命キャロットクラブの募集が控えています。

 

本日は、すべての一口馬主の方々に2017・18年産駒の成績が優秀だった牝馬についての分析内容をお届けします。かなり長い内容になるため、ご自身が興味を持たれた箇所だけつまみ食い感覚でお読み頂ければ幸いです。

 

今回の集計の対象となる競走馬は以下の馬です。

 

 

 

 

●対象

①獲得賞金3,000万円以上

②控除前回収率100%以上を達成

③2017~18年産駒の牝馬

※以下、「条件①②③」と表記

 

条件①②③の全てを満たすクラブ所属の募集馬が抽出対象です。

なお、①②③をすべて満たす対象馬は全46頭でした。

 

それでは下記、抽出内容+僕の感想を記載していきます。

 

 

 

 

 

 ●全体頭数

条件①②③を達成:46頭

17~18年産駒の全体頭数(17~18年産駒・牝馬で検索):778頭

 達成率:5.91%

 

クラブ所属の牝馬100頭中、5~6頭が①②③を達成している割合ということで、回収ができるクラブの牝馬に出資するハードル自体が非常に高いことがわかります。

 

金融商品として考えれば、S&P500に投資する方が遥かに理にかなっていると思います。

 

 

 

 

 

●条件①②③を達成した頭数(クラブ別)

 

クラブ名  頭数
 シルク 9
 キャロット 7
 社台 6
 ウイン 4
 サンデー 4
 G1サラ 3
 ユニオン 2
 グリーン 2
 ノルマンディ 2
 広尾 1
 YGG 1
 友駿 1
 ワラウカド 1
 ターファイト 1
 ラフィアン 1
 東京 1
総計 46

 

シルク、キャロットのノーザン系クラブが1・2位でした。

やはりノーザン系クラブは強いですね。

サンデーは上位3位以内に入れませんでしたね。

 

ノーザン・社台以外ではウインが特にがんばっていますね。

 

なお、東サラは・・・。笑

 

 

 

 

 

 ●条件①②③を達成した種牡馬の頭数・募集額・賞金額・回収率

 

父×募集額×回収額×回収率 募集額 賞金額 (万円)
種牡馬 頭数 合計 平均 合計 平均 平均回収率
ディープインパクト 5 30,600 6,120 86,043 17,209 281%
ゴールドシップ 4 8,400 2,100 25,335 6,334 302%
エピファネイア 4 10,660 2,665 76,622 19,156 719%
キズナ 4 6,800 1,700 52,157 13,039 767%
ダイワメジャー 3 7,100 2,367 36,770 12,257 518%
スクリーンヒーロー 3 5,980 1,993 17,324 5,775 290%
オルフェーヴル 3 6,400 2,133 20,645 6,882 323%
ルーラーシップ 3 6,400 2,133 43,415 14,472 678%
ロードカナロア 2 6,400 3,200 10,720 5,360 168%
キングカメハメハ 2 5,300 2,650 13,346 6,673 252%
エイシンフラッシュ 1 3,000 3,000 4,059 4,059 135%
ヴィクトワールピサ 1 2,400 2,400 5,352 5,352 223%
マツリダゴッホ 1 1,400 1,400 4,140 4,140 296%
ヘニーヒューズ 1 1,200 1,200 6,252 6,252 521%
ゴールドアリュール 1 1,200 1,200 6,187 6,187 516%
リオンディーズ 1 2,000 2,000 5,047 5,047 252%
スウェプトオーヴァーボード 1 3,600 3,600 4,845 4,845 135%
ヴァーミリアン 1 1,800 1,800 5,134 5,134 285%
キンシャサノキセキ 1 3,200 3,200 4,810 4,810 150%
ハーツクライ 1 1,200 1,200 5,903 5,903 492%
モーリス 1 720 720 4,029 4,029 560%
ハービンジャー 1 1,600 1,600 5,999 5,999 375%
Kingman 1 1,400 1,400 4,484 4,484 320%

 

 頭数だけで考えるとディープインパクト産駒がもっとも多いですが、その分当たり外れも大きいことがわかります。募集額が圧倒的に高額ですね。他馬と比べても募集額が約2~3倍の開きがありますが、それだけ高額の募集額に対して、回収率の平均が281%なのは立派です。このあたりがフィリーサイアーと呼ばれるゆえんかなと。

 

募集額、回収率も含めて考えると現時点ではキズナエピファネイアゴールドシップが特に素晴らしいことがわかりますが、今後はクラブ側もこのことを分かって募集額を値付けをしてくるため、回収率が下がることが想定されますし、今後の募集では出資するにも一苦労ということになりそうです。

 

想定よりも安いキズナ産駒、エピファネイア産駒、ゴールドシップ産駒が募集された時は個人的には要注意かなと思います。

 

そこで今年の狙い目種牡馬として、下記の種牡馬を挙げさせて頂きます。

 

ダイワメジャー

スクリーンヒーロー

オルフェーヴル

ルーラーシップ

 

この4頭の種牡馬については、今年の募集時は特に注目したいですね。

①②③を達成した頭数も3頭以上で、平均回収率も決して悪くありません。

なにより1番大きいのがディープインパクトキングカメハメハの2代巨頭が存在した時代に生き残ってきた種牡馬なのにも関わらず、今の種牡馬界隈では低評価されている可能性があります。

 

なお、このブログを参考にして頂く際は牝馬のみに注目することを忘れないでください。

 

 

 

 

 ●条件①②③を達成した馬の母父

 

母父名 頭数
キングカメハメハ 4
シンボリクリスエス 3
クロフネ 2
Tiznow 2
ゼンノロブロイ 2
エリシオ 2

 

頭数で2頭以上の種牡馬をピックアップしてみました。

やはり母父キンカメ最強説はデータ面で見ても信憑性がありそうです。種牡馬はサンデー系、ノーザンダンサー系等、相手を選ばないのが良いですね。シンボリクリスエスも最近の流行りですが、こちらもデータでも裏付けが取れましたね。

 

ここで挙げた6頭が母父にいた場合、注目してみても面白そうです。

 

 

 

 

 

●条件①②③を達成した種牡馬×母父(ニックス)

 

母父 頭数
エピファネイア キングカメハメハ 3
キズナ シンボリクリスエス 2

 

こちらも頭数で2頭以上の種牡馬をピックアップしました。

エピファネイア×キングカメハメハはデアリングタクトやスカイグルーヴ等で有名な牝馬のニックスで周知の事実ですが、キズナ×シンボリクリスエスも意外と良さげですね。

 

 

 

 

 

 ●条件①②③を達成した馬の馬体重(募集時)

 

以上 以下 頭数
411kg 420kg 0
421kg 430kg 7
431kg 440kg 2
441kg 450kg 8
451kg 460kg 7
461kg 470kg 8
471kg 480kg 4
481kg 490kg 6
491kg 500kg 1
501kg 510kg 3
511kg 520kg 0
521kg 530kg 0
531kg 540kg 0

 

募集時の馬体重は比較的分散されていますね。

募集時421~430kgに7頭いるあたりは、さすが牝馬という印象です。

 

ですが、やはり活躍馬の中心は441kg~470kgあたりということで、強気に攻めるのであれば募集時の馬体重も気にした方が良いという結果となりました。

 

 逆に新規入会狙いであれば、これらの馬格を避ければ入会できる確率が高まると言えそうです。

 

 

 

 

 

●条件①②③を達成した馬の母出産時年齢(募集時)

 

母年齢 頭数
5歳 2
6歳 4
7歳 8
8歳 2
9歳 2
10歳 4
11歳 6
12歳 4
13歳 3
14歳 4
15歳 2
16歳 2
17歳 1
18歳 2
19歳 0

 

7歳が1番多く、11歳が2番手でした。母年齢10歳~14歳で誕生した馬に多く活躍馬が集まったのは昨年の傾向とは少し違いましたね。大枠は昨年に行った分析と変わらないですね。今回の分析結果にいたるまでは母出産時年齢14歳は自分の中では、出資するにはギリギリのゾーンでしたので、優秀な繁殖であったり空胎開けであれば15歳くらいまで狙えそうです。

 

昨年度も似たような分析を行っていますので、ご興味のある方はこちらもご参考にしてみてください。大枠は今年の分析と変わらないですが、若干傾向が変わっています。

 

 

↓昨年の分析↓

gaaffee.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 ●条件①②③を達成した馬の生まれ月別頭数

 

生まれ月 頭数
1月 7
2月 10
3月 12
4月 13
5月 4

 

こちらも昨年の分析と同じく、2~5月に集中していました。5月が少ないのはなんとなく分かるのですが、1月が少ないのは意外と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

●1月生まれの馬の考察

・ピークが早く来やすいにも関わらず、賞金が比較的安い等の影響を受ける

・晩成傾向の馬よりも早い時期の故障によるリスクが高い

・募集時に良く見える馬が多いため、出資額が同種牡馬の産駒より高額になりやすい

 

 

僕が思いつく限りですが、1月生まれで条件を満たす馬が少ない理由です。

昨年に行った分析では3月生まれが1番頭数が多かったのですが、今年は4月生まれが1番頭数が多かったです。

 

新規入会目的であれば、馬体が成長していない5月生まれの募集馬がチャンスになるかと思います。

 

 

 

 

 

●条件①②③を達成した馬の募集額別の頭数

 

以上 以下 頭数 平均回収率
0万円 1,000万円 2 549%
1,001万円 2,000万円 20 612%
2,001万円 3,000万円 12 376%
3,001万円 4,000万円 7 211%
4,001万円 5,000万円 0 0%
5,001万円 6,000万円 4 303%
6,001万円 7,000万円 1 200%
7,001万円 8,000万円 0 0%

 

1,001~2,000万円台が良い数値なのは、個人的には意外でした。

当初は2,001~4,001万円台あたりが1番と想定していました。

 1,000~2,000万円台の馬の中で走る馬を見極める目を持てれば最高ですね。

ただ、それが難しい。

 

 

 

 

●条件①②③を達成した馬のクラブ×募集額別の頭数

 

クラブ名 募集額 頭数
キャロット 3,000万円台 4
シルク 3,000万円台 3
ウイン 1,000万円台 3
サンデー 2,000万円台 3
社台 2,000万円台 3
シルク 1,000万円台 2
シルク 2,000万円台 2
G1サラ 2,000万円台 2
グリーン 2,000万円台 2

 

各クラブの得意な価格帯を探るために作成してみました。

2頭以上達成している組み合わせのみピックアップしています。

 

1,000万円代~3,000万円台で幅広いですが、やはりクラブによって得意な価格帯が違うことが分かりますね。シルク以外は偏りがあります。

 

出資されているクラブの得意な価格帯は把握しておいた方が良いことがわかります。

 

 

 

 

 

●条件①②③を達成した馬のクラス別頭数

 

クラス 頭数
オープン 23
3勝クラス 12
2勝クラス 7
1勝クラス 2
引退 2

 

2勝クラスでも達成している馬はいますが、やはり回収率を考えるとオープンクラスを狙える馬に出資したいですね。

 

 

 

 

 

●条件①②③を達成した馬の生産牧場別頭数

 

生産牧場 頭数
ノーザンファーム 20
社台ファーム 5
コスモヴューファーム 4
白老ファーム 3
長谷川牧場 1
パカパカファーム 1
那須野牧場 1
レイクヴィラファーム 1
谷川牧場 1
海外 1
追分ファーム 1
笹川大晃牧場 1
ビッグレッドファーム 1
白井牧場 1
幌村牧場 1
木村秀則 1
ストームファームコー 1
谷岡牧場 1

 

最後は生産牧場別の頭数です。

達成した馬の約半数はノーザンファーム生産馬ということですね。また、コスモヴューファームが優秀ですね。個人的には今から新規入会を狙うのであれば、ウィンレーシングクラブかなと思います。

 

 

 

 

 

・・・ということで、牝馬定量データの分析をお届けしました。

僕も今年のキャロットクラブ募集には上記のデータを基礎情報として反映させようと思います。

 

本データが皆様の募集馬選びのお役に立てば幸いです。