がーひーの一口馬主アカウンティング

東京TC、キャロットCで一口馬主を始めたがーひーが会計を中心に、皆様に一口馬主ライフをお伝えします。

サンデーレーシング、G1レーシングに特別入会してみました。

こんにちは、がーひーです。

今日は簡単な報告事項です。

 

サンデーレーシングG1レーシングに特別入会してみました。

 

安い馬で良さげな馬がいれば応募してみようと思います。

 

ただ、自分にとって40口は相当ハードルが高いため、よほど安い馬で質の良い馬が見つからなければ特別入会だけで終わるような気がします。

 

そして、その確率はけっこう高いと思います。

安い馬を中心に出資を検討しようと思っています。

 

今年はキャロットクラブで×2を保持しているため、そちらで本気を出す予定です。

ルージュラジョア(パーフェクトジョイ19)のご紹介

こんにちは、がーひーです。

ずいぶんとブログを書けていませんでした。。orz

 

もし本ブログを楽しみにして頂いていた方がいらっしゃいましたら、大変申し訳ございません。

 

プライベートでパタパタとしていまして、

少し落ち着いた今のタイミングでブログを書いています。

 

●近況

・子供が可愛い

・ビジネス会計検定2級を受験

・給与計算実務検定2級を受験

・君子蘭賞を観に行きました

ウマ娘に夢中になりました

・サンデーサラブレッドクラブ様に特別入会

・ahamoを申し込みました

 

時間が空けば、近況についても詳しく書いてみたいと思っています。

 

3月にビジネス会計検定2級を受験、給与計算実務検定2級を受験ともに試験結果が出まして、合格することができました。

 

閑話休題

 

 

 

 

東京サラブレッドクラブのキャンセル募集にてキャンセル募集に応募し、見事ご縁がありました。キャンセル募集での出資確定は今回で2回目。相性が良いですね。

 

 

 

 

 

ルージュラジョアパーフェクトジョイ19)

 

募集時(写真)

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募集時(動画)

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●基礎情報(募集時)

誕生日:2019/5/17

母父:ステイゴールド

募集価格:1,600万円

所属:西村真幸厩舎(西)

生産牧場:ノーザンファーム

母出産時年齢:16歳(9番子)

馬体重:407kg

体高:151.0cm

胸囲:172.0cm

管囲:19.3cm

 

募集時は評価できていなかったのですが、募集が終わり、動画を見直すと良い馬だなと思い直しました。

 

僕がよく使う、「写真よりも動画の方が見栄えが良かったら買い」理論に当てはまると思いました。募集時の写真と動画を見比べて、動画の方が全体的にふっくらと見せます。ただ、筋肉量が足りておらず、3月までの写真を見てもまだまだ足りない印象。ボリュームが足りない点、管囲の小ささからあまり評価ができなかったんですよね。

 

生産&育成がノーザンファーム、厩舎も西村真幸厩舎でリーディング上位という点は心強いです。

 

母16歳時の子で、連続出産の9番子というはそこまで良い印象はないですね。ギリギリ出資可な範囲。

 

5月17日生まれと遅生まれな点と血統背景(ルーラーシップステイゴールド)から成長力がありそうな点は魅力的。歩様時の後肢にバネ感を感じますし、可動域もそこそこ大きい。繋ぎもあまり緩くはなさそう。価格帯の割にはすごく馬体の印象が良いです。

 

ただし、血統的には父ルーラーシップ、母父ステイゴールド。どちらにしても気性難。そのあたりは懸念点。

 

募集時は407kgでしたが、4月中旬の更新では444kgまで成長。キャンセル募集に応募できたのは、馬体が募集時から増えていたからというのもあります。生まれ月からもう少し大きくなると想定していますが、管囲の大きさから500kgとかにはならないかなと。成長して460kg前後になるのが理想かなと思っています。馬体と母の適性から、適性距離はマイル~中距離くらいの印象。

 

値段も安く、買わない要素よりも買いの要素が多いと判断。申込を行い、ご縁を頂戴することができました。

 

関西入厩という点も嬉しいですね。ノーザンファームしがらきを使えますし、なによりも直接競馬場に会いに行ける機会が多くなりそう^^

 

ルーラーシップ産駒にはいつか出資したいと思っていたので、すごく嬉しいですね。ルーラーシップ産駒はキセキやリリーノーブルなど、奥様と僕が大好きな馬が多数いるんですよね。

 

新馬戦には間に合わないかもしれませんが、1~2月あたりの未勝利戦で勝ち上がってくれたら嬉しいですね。未勝利を勝ち上がれたら時間をかけられるので、そこがポイントになりそうです。

 

2020年産駒はレッドラディエンス、ルージュラジョアの2頭で臨みます。

 

 

写真は東京サラブレッドクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。

ルージュアリュールの次走を考えてみる

こんばんは、がーひーです。

今回のブログは、コラムのような内容でお届けします。

 

 

ずばり、一口馬主の楽しみの1つである「次走を考えてみる」についてのお話です。

 

 

先週、出資馬のルージュアリュールが新馬勝ちしてくれました。

5番人気とは思えないくらい綺麗なフォームとバネが印象的な走りで、特にクビの使い方が上手な馬だと思いました。

 

 

生み出した推進力を前に進むベクトルにスムーズに変換できているイメージです。

 

 

新馬勝ちした以降、Twitterやネット競馬でも次走がどこになるのか、なかなか白熱した議論が交わされていましたので、僕も自分なりの意見をブログにあげてみようと思ったのが今回のブログを書いてみようと思ったきっかけです。

 

 

 

ルージュアリュールの募集時の写真

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いかにもひ弱そうな体つきをしています。笑

 

 

募集時は体が小さくて、ちょこちょこと歩くような子だったのですが、小さい体ながら重馬場の新馬戦を1着で駆け抜けてくれたことがすごく嬉しかったですね。

 

 

さて、新馬勝ちした馬の次走を妄想してみる。

一口馬主の楽しみの1つです。

 

 

クラシックを意識できるタイミングで勝ち上がってくれると、なんとなく視界が開けてくるような気がします。

 

 

もしかしたら、僕の出資馬が・・・!?

 

 

・・・なんてことも都合よく考えてしまいます。

今日はそんな妄想をベースに自分ならどのレースを使うかを考えてみます。

 

 

僕がルージュアリュールに出資申込を行う際、1番勝つ可能性があると見込んだクラシックのレースは「オークス」でした。

 

 

ルージュアリュールは、父ディープインパクト×母父が大系統Northern Dancer系の馬なのですが、この組み合わせがオークスではけっこう活躍しています。

 

 

news.netkeiba.com

 

 

詳細は血統評論家の亀谷先生の記事でも書かれていますので、そちらをご覧ください。

 

 

オークスは欧州的な持続力が生きやすいレースです。

 

出走するほとんどの馬にとってオークスは距離延長になることに加え、日本ダービーと比べてラップが早くなる傾向にありますから、母系統がスタミナ型の馬が上位に来れるのではないかというのが僕の推測。

 

 

ディープ×欧州型の馬のような持続力に秀でたタイプが上位に来れるのにも、なんとなく納得がいきます。

 

 

ルージュアリュールは父ディープインパクト×母父が大系統Northern Dancerであることに加え、なおかつ母系も欧州血統ですから、けっこう素質はある方だと思っています。馬場が渋った方が良いまであるかもしれません。

 

 

無理なローテーションで桜花賞を目指して、オークスを狙えないようなことになるくらいなら、いっそ馬体を膨らませながらオークス、もしくは秋華賞を最終目標にしてもらい、途中の条件戦やステップレースを勝てなければ、そもそもリステッド以上のレースを勝ちきる力はないと諦めもつきますし、その後で自クラスのレースを使うことを検討すれば良いのではないかと思いました。

 

 

そこで、ローテーション的にも少し余裕があり、オークスも視野に入れられるレース、個人的にここに出走してくれたら、すごく嬉しいレースが・・・

 

 

 

 

忘れな草賞(L・阪神2,000m)です。

 

 

 

 

忘れな草賞は、時計が早い年で2分前後になることもあるのですが、時計がかかる馬場であることも多く、タイムがかかる時には2分3秒前後になる年もあります。距離はオークスよりは短いですが、阪神開催で傷んだ馬場である可能性も高いです。タフな条件を試せることは、非常に大きいかなと思います。

 

 

雨なんか降ってくれれば、ジョコンダⅡ一族のポテンシャルで勝ちきってしまうかもしれません。笑

 

 

忘れな草賞(L)で2着になったとしても賞金加算はできないというご意見もあるかとは思うのですが、ダメならダメで条件戦を使って、秋華賞を目指すので良いと思います。

 

 

以上が僕の意見になります。

 

 

この調教師気取りが!って怒られそうな内容です。笑

 

 

次走を妄想してみたものの、まずは体を休ませることがどんなレースを目指すよりも大切ですので、ルージュアリュールさんはまずはゆっくり休んで、少しでも大きくて健康的な体になって、放牧から帰ってきてくれたらと思います。

 

 

ルージュアリュールの次走が本当に楽しみです。

 

 

写真はキャロットクラブ、東京サラブレッドクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。

ロードカナロア産駒の牝馬について

こんにちは、がーひーです。

今回のブログは、種牡馬別分析の第2弾。

 

ロードカナロア産駒の牝馬についての考察です。

 

ロードカナロアですが、香港で走った際の名前は「龍王」でした。

 厨二心をくすぐる良い名前です。

 

今回、ロードカナロア産駒の牝馬を考察するにあたり、自分の中で引っかかっていることについて先に記載しておきます。

 

それは「一部の重賞勝ち馬を除き、成績が良くないこと」です。

 

つまり、「そもそも出資検討から外しても良いのでは?」と僕は考えています。

もしよろしければ、皆様のご意見をコメントにてお教え頂けると助かります。

 

 

 

 

 

考察を行う前に、このブログをご覧いただいている皆様に1つ質問をさせてください。

 

ロードカナロア産駒の牝馬で1番稼いだクラブ馬はなんでしょう?

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

 

・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは、アーモンドアイですよね。

 

では2番目は???

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

 

・・・・・・・

 

 

 

 

 

ちなみに、私は調べるまでは分かりませんでした。

正解は「トロワゼトワル」です。

 

アーモンドアイ以外のクラブ馬がとても地味なんですよね。

 

G1で好走した馬すらなかなか思いつきません。

 

ちなみに牡馬はけっこう思いつきます。サートゥルナーリア、ステルヴィオ、ダイアトニック、レッドルゼル・・・etc

 

 

 

 

 

ちなみにキャロットクラブ所属馬で、2015年~2017年産駒のロードカナロア産駒の牝馬の成績は下記の通りです。

 

 

 

●2015年~2017年産駒の成績

 

募集馬:全18頭

回収率150%かつ賞金5,000万円以上をクリアした馬:0頭(※)

勝ち上がり:5頭(27.7%)

 

※ 出資額+維持費の回収に必要だと考えている最低条件

 

 

 

種付額1,000万円の産駒牝馬が上記の成績であること。

 

正直、キャロットクラブで母馬優先を見据えたとしても、魅力的な種牡馬とは言えない成績だと思います。

 

この時点でロードカナロア産駒の牝馬を考察する意味はないかなと考えてしまいます。

 

以前にロードカナロア産駒の牡馬を考察したことはありましたが、牝馬は一切考察しませんでした。

 

 

 

ロードカナロア産駒牡馬の考察

gaaffee.hatenablog.com

 

 

 

これは、単純にロードカナロア産駒の牝馬の成績がアーモンドアイを除くクラブ馬全体で見た時に、良くなかったからです。

 

ではなぜ今、ロードカナロア産駒の牝馬を考察しようと思ったのか。

 

それは2021年のキャロットクラブの募集馬に大注目の2頭が募集される確率が高いためです。

 

 

 

ラドラーダの2020

 

シーザリオの2020

 

 

 

注目されている方も多いのではないでしょうか。

 

走る馬の特徴を事前に予習しておくことで、最優先を使うかどうかの判断を素早く行えるようにする。

 

これが今回の考察の主な目的です。

ロードカナロア産駒の牝馬は今後も募集が多いでしょうから、取捨を素早く行えるようにしておくことも有効だと思い、今の時点で考察しておく意味はあると考えています。

 

 では、ロードカナロアとはどのような馬だったのでしょうか?

今回は以前の牡馬編よりも掘り下げて、ロードカナロアを取り巻く背景から記載します。

 

 

 

 

 

●現役時のロードカナロアについて

 

・2歳時

12月の小倉芝1,200m戦で6馬身差をつけて、新馬戦をデビュー勝ち

 

・3歳時

1月にジュニアC(芝1,600m)、3歳500万下(現1勝クラス)芝1,400mと2着続きで勝ちきれなかったが、その後は1,200mに距離を戻して重賞勝ちを含む4連勝を飾った。

 

・4歳時

G1初挑戦となる高松宮記念(芝1,200m)、函館SS(芝1,200m)、セントウルS(芝1,200m)を勝ちきれず。セントウルSから岩田康誠騎手に乗り替わり。スプリンターズS(芝1,200m)で初のG1勝ち、その後日本馬には鬼門と呼ばれていた香港スプリント(芝1,200m)を勝利した。

 

・5歳時

高松宮記念スプリンターズSの両制覇による春秋スプリントG1制覇、今まで勝ちきれなかった1,600mレースである安田記念制覇、2年連続の香港スプリント制覇等、数々の伝説を残し、引退。

 

・通算成績19戦13勝(うち2着5回、3着1回)。芝1,200m戦を中心に活躍し、3着を外したことはなく、連対率は94%だった。

 

・短距離馬としてはタイキシャトル以来の年度代表馬に選出された。

 

 

まさにスプリントの鬼といった競走馬でしたが、距離は1,600mまで伸ばせる点も優秀でした。

 

 

 

 

種牡馬になってからのロードカナロア

 

・引退後、社台スタリオンステーション種牡馬となった。

 

・初年度(2014年)の種付け料は450万円。2014年、2015年の種付け頭数はともに250頭以上。2017年から産駒がデビュー。2017年産駒でファーストシーズンリーディングサイアーを獲得。初年度産駒から短距離~中距離を中心に活躍馬(アーモンドアイ、ステルヴィオ、ダノンスマッシュ 等)を出している。

 

・2年目となる2018年9月に歴代4位のスピードでの産駒通算100勝達成。2018年アーモンドアイのジャパンカップ(ワールドレコード)勝ちやキングカメハメハの引退等も重なり、種付け料が1,500万円に上がることが決定。

 

・2019年になり、サートゥルナーリア 等、クラシックでの活躍馬が出ることもわかり、種付け料が2,000万円に上がる。

 

・2021年は1,500万円となったが、エピファネイアドゥラメンテキズナの1,000万円を抑えて、種付け料の最高額を維持している。

 

 

 

 

 

ロードカナロア産駒(牝馬)の長所

 

◆生産者の目線

・母方の特徴に合わせた距離適性になりやすい

サンデーサイレンスの血が濃い牝馬と配合しやすい

 

一口馬主の目線

・2歳戦から人気なりに走る

・勝ち上がり率が優秀(牡馬と合わせて勝ち上がり率が約40%)

・ダートも走るので潰しが効く(1,600m以上はダメ)

・芝1,200~芝1,600m戦に強い

・小倉、福島以外はこなす器用さがある

・重馬場は厳しいが、やや重まではこなす

・東京であれば、2,400~2,500をこなす馬も出る

 

良く言えば、その馬なりに器用に立ち回れる優等生タイプに出やすいですが、悪く言えば尖った能力がない、いわゆる「器用貧乏」な特徴が出やすいと言えます。

 

あと、初年度産駒の出来が素晴らしく良いですね。本馬を参考に、結果が出ていない初年度産駒だからこそ、馬体を見て積極的に出資を検討しようと改めて思いました。

 

 

 

 

 

ロードカナロア産駒(牝馬)の弱み

 

◆生産者の目線

・種付け料が高い

牝馬に生まれたらヤバい???(クラブに流す候補の筆頭)

 

一口馬主の目線

・そもそもクラブ所属牝馬の成績が良くない

・ダートは中山が苦手

・延長ローテーションが苦手

・穴馬が上位に来る確率が低い

・飛びぬけた成績の馬が少ない

 

長所を裏返したような短所となります。

少しいやらしい話ですが、「牝馬に生まれれば最悪、クラブに流せば良い」と僕がノーザン側の立場であれば思うと思います。そのような視点からも要注意な種牡馬だと思います。

 

個人的には、戦績の割には種付け料が少し高いような気がしています。またアーモンドアイはあくまでもイレギュラーとして扱うべきレベルの馬と考えてます。

 

 

 

 

  

●血統とニックス

 

キングカメハメハとの最大の違いはストライドが大きくて柔らかい馬が出やすいという点。母レディブラッサムの持つSecretariat×Syrian Sea 3×4のクロスの影響で、柔らかさで走る馬が出やすいと考えられます。筋肉量を補うためにNureyev自身のクロス、Sadler`s WellsやFairy Kingとのクロスにより、パワーを補うのが有効とされています。

 

また、キングカメハメハと似ている点としては、母系の適性をそのまま引き継いだ馬を出しやすいという特徴があります。アーモンドアイ(ジャパンカップ1着)、キングオブコージ(目黒記念1着)、地方でのダート重賞勝ちもある。長距離の重賞で東京と相性が良いというのも、柔らかい体質と合わせて考えれば、理解できますね。

 

ロードカナロア産駒の馬体を見ても柔らかさが出やすいというのは納得できるところで、どの産駒の募集時の動画を見ても、緩さが残る馬がほとんどです。その中で各パーツの出来(特緩さ)を見て、厳しく出資検討する必要があります。

 

馬体については、以下の項目で細かく考察します。

 

 

 

 

 

●活躍馬の馬体の特徴

 

本来であれば、キャロットクラブの募集馬で考察をしたかったのですが、基準を満たす該当馬がいませんでした。

 

そこで今回は一口クラブDBでのロードカナロア産駒の牝馬(クラブ問わない)のうち回収率で上位10頭のうち、動画を観ることができた馬の考察を行います。

 

 

 

◆馬体分析の対象馬

アーモンドアイ

レッドレグナント

レッドシャーロット

 

 この3頭は私が基準とする「回収率150%かつ賞金5,000万円以上」を満たしています。

 

以下、活躍馬の共通点です。

 

 

 

◆活躍馬の共通点

 

・トモの大きさが「少し大きい」以上である

・トモの筋肉が「薄く張り出している」以上である

・肩、トモ、繋ぎに緩さがない

・歩行時、足元に力強さがある

→後肢を最後まで蹴り切れている、後肢を前方に戻すスピードが速い

・歩行時、半腱半膜様筋が浮き出ている

・後肢にバネ感がある

 

血統面で各パーツが緩く出やすい傾向にあるため、その緩さを見極めることがロードカナロア産駒牝馬の良い馬に出資する第1歩だと思います。各パーツの中で緩すぎる要素がある場合は、その時点で切りで良いと僕は考えています。

 

各パーツに緩さがないことは必須条件。価格なりの筋肉量や力強い立ち姿も最低限求めたいですね。これらの要素があった上で、後肢にバネ感を感じる歩様ができているかが重要。というのもロードカナロア産駒の牝馬には筋肉量やバネ感が少なく、緩めで柔らかい馬が多い印象があります。このような募集馬に引っかからないように、毎日募集時の動画を観て目を肥やす必要があります。

 

ちなみに僕は緩い馬が良く見えるタイプのため、けっこう引っかかりやすいタイプの種牡馬と自負しています。。笑

 

下記、クラブ募集された活躍馬3頭の馬体分析です。

 

 

 

 

 

 

●馬体分析

 

アーモンドアイ(フサイチパンドラの2015)

www.youtube.com

 

●基礎情報

誕生日:2015/3/10

母父:サンデーサイレンス

募集価格:3,000万円

所属:国枝栄厩舎(東)

生産牧場:ノーザンファーム

母出産時年齢:12歳(7番子)

馬体重:429kg

体高:153.5cm

胸囲:175.5cm

管囲:19.7cm

 

●馬体分析

バランス:10点/10

肩:6点/7

トモ:7点/10

緩さ:7点/7

可動域:9点/9

歩様:7点/7

備考:後肢の戻す速さとバネ感+1点

合計:47点/50 

 

私が言わずとも誰もが知る名馬となった馬です。もはやただの女王ではなく、覇王と呼ぶべき女傑です。

 

G1を9勝。賞金額の最高額を更新しました。

僕が一口馬主を続ける中で、このような馬に出会える確率は非常に低いと思います。

 

私が馬体評価を行った中では、過去最高の47点でした。

ロードカナロア産駒の牝馬というだけでなく、牝馬全体を通じて「この馬に似た募集馬に出資したら良い」のお手本になる馬だと思います。

 

馬体が分からない人は、とりあえずこの動画を100回観て、他の馬と比べれば良いと思います。僕は定期的に観るようにしています。シルク様、Youtubeにアップして頂き、本当にありがとうございます。勉強させて頂いています。

 

個人的にアーモンドアイの馬体で評価すべき点は、どの項目も高水準にありつつも、後肢のバネ感や可動域においても他馬を圧倒する点です。テストで例えると、全科目の平均点が高い上に、毎回100点を取れる科目があるイメージでしょうか。

 

動画を観ると、アーモンドアイは募集時から凄かったことが分かります。

 

 

 

 

 

レッドレグナント(エンプレスティアラの2015)

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●基礎情報

誕生日:2015/2/3

母父:クロフネ

募集価格:2,000万円

所属:大竹正博厩舎(東)

生産牧場:ノーザンファーム

母出産時年齢:11歳(7番子)

馬体重:443kg

体高:153.0cm

胸囲:178.0cm

管囲:19.8cm

 

●馬体分析

バランス:8点/10

肩:5点/7

トモ:3点/10

緩さ:7点/7

可動域:5点/9

歩様:7点/7

備考:0点

合計:35点/50

 

2021年1月3日現在で現時点で4勝しています。主に芝1,400m~1,600mで走り、先日のターコイズSにも出走しました。オープンクラスでは少し足りない感じはありますが、現時点で十分収支がプラスになっているため、問題ありません。

 

募集時の写真と動画では馬格があり、緩さもなく、力強い歩様ができています。動画は写真よりも馬体が良く見えませんでした。各パーツの出来も良く、それでもオープンクラスまでいくのも納得の出来だと思いました。

 

安くて収支もプラスになる。アーモンドアイのレベルの馬に出会うことはそうそう出来ないとおもいますので、レッドレグナントのような高回収率の馬を狙えるかが、ロードカナロア産駒の牝馬に出資する際の1つのポイントになりそうです。

 

 

 

 

 

レッドシャーロット(シルバーフォックスの2015)

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●基礎情報

誕生日:2015/2/29

母父:クロフネ

募集価格:2,400万円

所属:庄野靖志厩舎(西)

生産牧場:ノーザンファーム

母出産時年齢:7歳(2番子)

馬体重:430kg

体高:151.0cm

胸囲:171.0cm

管囲:19.6cm

 

●馬体分析

バランス:5点/10

肩:5点/7

トモ:1点/10

緩さ:6点/7

可動域:3点/9

歩様:6点/7

備考:0点

合計:26点/50

 

募集時の写真を盛りすぎじゃないか疑惑のレッドシャーロットです。募集時の動画を観ると、写真のような筋肉ゴリゴリ感は感じられません。2勝しているだけに、緩さは感じられませんし、歩様も力強さを感じました。ですが、そこまで高評価というわけではありません。

 

東サラ2頭はどちらも母父がクロフネですね。また、今回紹介した3頭すべてが2015年産駒とこの年の層の厚さを感じます。

 

 

 

 

 

●2019年産駒の募集馬評価

 

キャロットクラブの2019年産駒で1頭、気になる募集馬がいましたので、馬体を点数化してみます。

 

 

 

ジンジャーパンチの2019

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●基礎情報

誕生日:2019/4/4

母父:Awesome Again

募集価格:5,600万円

所属:池添学厩舎(西)

生産牧場:ノーザンファーム

母出産時年齢:16歳(9番子)

馬体重:466kg

体高:152.5cm

胸囲:177.0cm

管囲:19.7cm

 

●馬体分析

バランス:8点/10

肩:6点/7

トモ:8点/10

緩さ:7点/7

可動域:5点/9

歩様:5点/7

備考:0点

合計:39点/50

 

本馬は募集時にも点数化しており、その際は馬体点数38点でした。現時点で再評価した点数もほぼ同じでした。

筋肉が内側から張り出しているのがパっとみて分かる馬体で、良い馬体だなと思います。

 

ただ、飛節がそこまで大きくない等、馬体で気になる点があること、厩舎等の不安要素もありながらのロードカナロア牝馬に5,600万円は高すぎるかなと思い、募集当時は出資申込には至りませんでした。

 

最低でもオープンクラスは狙えそうな馬体をしてますよね。

本馬がどこまで勝ち上がってくれるか、今から楽しみです。

 

 

 

 

 

●まとめ

最後にロードカナロア産駒の牝馬の特徴をまとめます。

 

・血統

キングカメハメハと違い、血統的に柔らかい馬が出やすい。また、母方の特徴を引き継いだ馬が出やすい。

 

・馬体

「柔らかい馬が出やすい=筋肉量が少なくて緩めの馬が出やすい」が当てはまる馬。僕の場合ですが、アーモンドアイ以外は何かしら気になる要素があることが多い。

 

募集時の歩様は柔らかく、可動域が広く見えるため、歩様の良さに惑わされないようにする必要がある。現にキャロットクラブでは実績を上げた馬は1頭もいない。

 

キャロットクラブの募集に際しては、現時点では当たりの馬が出る方が稀と認識したうえで、馬体を厳しくジャッジする必要がある。

 

また、種付け料が高額であることから、有力な募集馬は値段も高くなりやすく、回収率の観点でも募集馬を選定する必要がある。現時点では、無理に狙わなくても良い種牡馬と判断します。

 

 

 

 

 

写真はキャロットクラブ、東京サラブレッドクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。

レッドラディエンス(ペルフォルマーダ19)のご紹介

こんにちは、がーひーです。

 

「ポチらない・・・ポチらない・・・」と念じていた東サラさんでポチってしまった件を報告させて頂きます。

 

東サラさんとは長い付き合いになりそうです。笑

 

 

 

 

 

●ペルフォルマーダ19

 

募集時(写真)

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募集時(動画)

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まずこの2つの写真を見比べての僕の感想です。

 

「これって本当に同じ馬ですか?」と思うくらいには、写真と動画で印象が違います。

 

ぜひお時間のある方は、以下の文章を読む前に↑の写真を見比べてみてください。

 

皆様にはどちらが良く見えますか?

 

写真の方は毛ヅヤも良く、全体のバランスも良く、パッとみて印象が良いですよね。

 

 

 

 

写真と比べて動画は・・・

 

・トモの容量がとても大きい(↑↑)

・トモの筋肉が浮き出ている(↑↑)

・トモが高い位置にある(成長の過程でバランスが良くなるため、問題ない)

・銅が短い(大きな問題はない)

 

このような印象を覚えました。

はっきりと言うと、僕には写真より動画の立ち姿の方が良く見えます。

 

 

 

 

これはあくまでも僕個人の意見なのですが、

 

「募集時の写真よりも動画の方が良く見える馬は走る」

 

・・・と考えています。

 

 

 

写真の方が加工しやすいのもあり、募集時の馬を見ると動画よりも写真の方が良く見える馬が多いです。現に本馬のカタログ写真もバランス良く、毛ヅヤもピカピカしています。

 

動画は加工による修正が難しく、写真では感じられなかった「トモの大きさ」「後肢の力強さ」「締まりの強い歩様」に真実味と写真の印象以上に走りそうな雰囲気を感じられました。

 

募集当時、トモ高でバランスが悪かったこともあり、高い評価はしていなかったのですが、改めて募集時の動画を見直してみると、とても良い馬だなと思い、勢いでポチってしまいました。。

 

ちなみに各月の写真は以下の通りです。

 

 

 

9月15日

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肉付きは良くなく、筋肉と皮と骨といった印象です。

 

 

 

10月30日

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肉付きが良くなってきました。全体のバランスも良くなりました。トモは変わらず大きいです。

 

 

 

11月30日

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さらに肉付きが良くなり、前肢・後肢ともに深さが出て、メリハリのある体つきに変化してきました。

 

募集時と比べると、骨と皮と筋肉だけだったパーツに肉が付き始め、全体のバランスも良くなり、ディープインパクト産駒らしい適度な緩さも出てきたように見えます。

 

ですが、上のクラスを狙うには馬格が少し小さいかなという印象は否めません。

 

募集時の管囲が20.0cmのため、少し小さめになってしまうかもしれない点が少しだけ気になります。

 

あとは、募集時の歩様の動画から繋ぎが少し緩く見えるのも若干のマイナス要素ですが、この程度であれば、おおむね問題ないだろうと判断しました。

 

2020年11月30日の更新では440kgですが、4月20日生まれということもあり、もう少し大きくはなりそうですね。 

 

血統についてはあまりよく分かりませんが、ディープインパクトに相性の良い血統が母系に複数入っており、ナスキロ効果で柔らかくはなりそうですが、個人的には柔かさ以上に収縮力を感じる筋肉に見えます。血統から感じられる印象と馬体の印象は少し違いました。この収縮力を感じる筋肉こそが、実は本馬のお気に入りポイントだったりします。

 

あと、ディープインパクト産駒の牡馬の活躍馬は、募集時の歩様でもう少しだけ柔らかい歩様をする印象があります。その点も少しだけ気になりますが、本馬が以下の仮説に当てはまっているのではないかと考えており、今の時点で歩様が少し硬くても問題はないかなと考えています。

 

 

 

 

●募集時に歩様が硬く見える馬が活躍する仮説

 

馬体における後肢の筋肉の割合が大きい(募集時)

歩様時に後肢の力が強く、筋肉も重いため、歩様時に前に進もうとするベクトルを前肢が支えきれない(募集時)

なので、特に前肢の歩様がぎこちなく見える(募集時)

成長と共に前肢に筋肉が付き、前肢で馬体を支えられるようになる(成長時)

歩様がスムーズになる(成長後)

 

 

 

 

●歩様が硬く見える馬(参考)

www.youtube.com

 

なんとこの馬、後のデアリングタクトです。

 

デアリングタクトに代表される募集時の歩様が少し硬く見える馬の特徴に、ペルフォルマーダ19が少しだけ当てはまっているように思えたんですよね。

 

デアリングタクトは馬格がある分、ペルフォルマーダ19より良い歩様に見えます。

 

自分の中でのトレンド歩様です。 

こんな馬に出資したいなとずっと思っていました。

 

ぜひ、藤澤厩舎の解散に花を添えられるような存在になって欲しいですね。

 

 

 

※写真は東京サラブレッドクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。

ハービンジャー産駒の牡馬について

こんにちは、がーひーです。

今回のブログではハービンジャー産駒について考察してみましたので、色々と記載してみます。

 

※投稿主がキャロットクラブ会員であることから、キャロットクラブ募集馬中心の分析となりますので、ご了承ください。

 

 

 

 

 

今回は、前回のブログで記載した種牡馬別分析の第1回目となります。

 

ハービンジャーはイギリス出身の競走馬です。ブログを書いている2020年11月現在は、社台スタリオンステーション種牡馬として在籍しています。

 

 

 

私がハービンジャー産駒を研究しようと思ったきっかけは、2つあります。

 

1つ目は2019年産駒(2020年度募集)のキャロットクラブ募集馬で数頭気になる馬がいたからです。(後に2019年産駒の注目馬を記載します)

 

2つ目は主流血統(サンデーサイレンス系、キングカメハメハ系)が弱くなる条件に強いことに気づいたからです。主流血統と違う条件の強い馬を掴めると、特定のGⅢやGⅡでまとめて上位にくるような馬を掴むことができます。主流血統の馬が弱い条件として、たとえば2月開催後半の傷んだ京都芝や非根幹距離の地方重賞なんかは、ハービンジャー産駒は大好物なイメージがあります。

 

 では、そもそもハービンジャーとはどのような馬なのでしょうか?

ハービンジャー産駒の特性を考えるにあたり、まずは現役時代のハービンジャーについて纏めてみます。 

 

 

 

 

 

●現役時代のハービンジャー(略歴)

 

・3歳時の4月に未勝利戦を勝利

・その後、ゴードンS(イギリスの重賞)を勝つが、それ以降は3歳時に勝てなかった

・半年ほどの休養を挟んだ後、4歳でイギリスの重賞を4連勝した

・「キングジョージ6世&クイーンエリザベスS」では、2着馬に11馬身をつけて圧勝

・「キングジョージ6世&クイーンエリザベスS」で負かした馬は後の凱旋門賞勝ち馬

IFHA(国際競馬統括機関連盟)のレーティングで135ポイント(歴代2位)を獲得

・その後、インターナショナルSに向けて調整していた中、骨折して引退

・通算成績9戦6勝(うちG1を1勝)

 

 

 

 

 

ハービンジャーは、全9戦全てをイギリスで出走し、2,400m~2,500mを中心に6勝しました。典型的なイギリス2,400mに強い馬です。血統評論家の亀谷先生もお話されていますが、東京2,400mに強い血統とイギリス2,400mに強い血統の特性は全く違います。

 

ハービンジャー自身の活躍時期の遅さやキングジョージで圧勝した経歴から、ディープインパクト産駒等のサンデー系産駒とは全く違う条件で活躍するのも頷けます。

 

ハービンジャーは欧州的なスピードの継続力と成長力、パワーを備えています。東京2,400mの高速馬場での瞬発力勝負というよりはイギリス2,400mのような深い芝、アップダウンの激しいコース、小回りで生きる機動力、つまりスタミナや持続力、ロングスパートが生きる条件が得意です。

 

 

 

 

 

ハービンジャー産駒の長所

・3歳秋以降が強い

・札幌、函館、京都、中山競馬場に強い

・小回りの芝2,000mの機動力が求められる条件に強い

・道中の機動力が求められる条件に強い

・ローカルの非根幹距離(1,800m、2,200m)に強い

・重馬場、開催後半等の時計がかかる条件でさらに強くなる

 

 

 

 

 

ハービンジャー産駒の弱み

新馬戦に弱い(※後の名馬は新馬戦も勝ちますが、基本的には弱い印象)

→トモが緩く、スタートや二の足が出ない印象があります

・ダート戦に弱い(※一部狙える条件有)

・高速馬場等の上がりが早い条件に弱い

・つまりスローペースからの直線ヨーイドンは苦手

・短距離、長距離に弱い

・外回りに弱い

→ノームコア等の例外はありますが、基本的には狙えない印象です

 

 

 

 

 

●キャロットクラブでの傾向(2015年-17年産駒)

・募集馬18頭中、回収率150%かつ賞金5,000万円以上は5頭

・募集馬18頭中、勝ち上がりは11頭。勝ち上がり率61%

・回収率150%かつ賞金5,000万円以上を達成している馬は4頭。価格帯は3,000万円代と5,000万円代

・募集額が2,000万円台以下では結果が伴っていない。3,000万円台と5,000万円代で結果がでている

・西と東で大きな違いはない

 

 

 

 

 

●血統とニックス(2015年-17年産駒)

・母父サンデーサイレンスの成績が良い

・母系にサンデーサイレンスがあるからといって、必ず活躍するわけではない

・母ディアデラノビアとの相性は特に良いが、名牝系全般と相性が良いわけではない

・母方にNorthern Dancerが入らない方が成績が良い

→キャロットクラブの近年の産駒のみに当てはまる傾向でした

 

母系にNorthern Dancerが入っているパターンは、キャロットクラブでは成績が良くなかったです。成績下位の馬に見られる傾向でした。(成績上位の馬にも入っていますが、頭数は少なかったです)

 

重賞馬には母系にNorthern Dancerを含む馬も多くいるため、キャロットクラブの募集馬がイレギュラーなのかもしれません。現に他のクラブではありますが、ブラストワンピースなんかはNureyevやEl Gran Senor(共に父がNorthern Dancer)の血が母系に含まれています。

 

また母父、もしくは母父父にサンデーサイレンスが入ってても、必ずしも活躍するわけではありません。 ただ、どちらかというとサンデー系特有の日本的なバネ感(緩さではない)が出た馬の方が活躍しやすいという傾向はありそうです。

 

 

 

 

 

ハービンジャー産駒の馬体の特徴(キャロットクラブ募集馬18頭より)

・繋ぎが短い馬が多い

→短くても走る馬は走るのでOK。故障リスクに捉われすぎない

・後肢の繋ぎが柔らかい馬が多い

 →トモ、繋ぎともに後肢の緩さには要注意

 

 

 

 

●活躍馬の特徴

 

ブラストワンピース(※キャロットクラブの馬ではない)

ドレッドノータス

プロフェット

 

 

この3頭に共通する馬体の特徴を探してみました。

 

◎肩、トモの筋肉が張り出している

→だからこそ早い時期から活躍できたのだと思います。調べてみると3頭とも新馬勝ちしていました。ハービンジャー産駒は緩く出る馬が多く、走る馬と走らない馬では、特に筋肉の質に差が生まれる印象を受けました。サンデー系が弱い非主流条件は、上がりのかかるパワータイプの馬場であることが多いことから、筋肉量が多いことはデメリットになりづらいと思っています。

 

◎トモの質が良い

→トモのボリューム、質、緩さの無さ等、総合的にトモの質が良かったです。逆にトモが緩いと一転して走らなくなります

 

◎肩、トモ、繋ぎが緩くない

→パーツが緩く出やすいハービンジャー産駒において、3頭は緩さが見られませんでした

 

・後ろから見た歩様が良い

→半腱半膜様筋の浮き出る姿、真っすぐに歩いていました

 

・馬体の総合評価が良い

→3頭とも馬体評価50点中35点(私の評価)以上でした。参考までに下記に3頭の評価を纏めさせて頂きます。

 

下記、3頭の馬体分析です。

 

 

 

 

 

ブラストワンピース(ツルマルワンピースの2015)

www.youtube.com

 

●基礎情報

誕生日:2015/4/2

母父:キングカメハメハ

募集価格:2,000万円

所属:大竹正博厩舎(東)

生産牧場:ノーザンファーム

母出産時年齢:7歳(1番子)

馬体重:451kg

体高:157.0cm

胸囲:179.0cm

管囲:20.8cm

 

●馬体分析

バランス:9点/12

肩:6点/7

トモ:9点/9

緩さ:5点/5

可動域:8点/9

歩様:6点/8

備考:0点

合計:43点/50 

 

個人的には、ハービンジャー産駒牡馬の最高傑作かなと言っても過言ではない出来だと思う馬です。

 

募集時の特徴としては、前後肢の筋肉と繋ぎが緩すぎず、筋肉量も豊富で、いかにも走りそうな歩様です。ポイントとしてあげたトモの点数はこの馬だけが満点でした。

 

 

 

 

 

ドレッドノータスディアデラノビアの2013)

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●基礎情報

誕生日:2013/3/19

母父:サンデーサイレンス

募集価格:5,000万円

所属:矢作芳人厩舎(西)

生産牧場:ノーザンファーム

母出産時年齢:11歳(5番子)

馬体重:443kg

体高:151.5cm

胸囲:176.5cm

管囲:21.0cm

 

●馬体分析

バランス:11点/12

肩:4点/7

トモ:6点/9

緩さ:5点/5

可動域:5点/9

歩様:6点/8

備考:0点

合計:37点/50 

 

個人的には、この馬がハービンジャー産駒で狙っていきたい目安となる馬体かなと思っています。多少ずんぐりむっくりなイメージはありますが、緩さも感じないし、トモにしっかり筋肉も付いている。馬体重も問題なし。体高が低く、繋ぎが短いですが、ハービンジャー産駒の特徴として、ここで割り引いてはいけません。この馬は動画よりも写真映えしている印象があります。

 

 

 

 

 

プロフェット(ジュモーの2013)

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●基礎情報

誕生日:2013/2/27

母父:タニノギムレット

募集価格:3,000万円

所属:池江泰寿厩舎(西)

生産牧場:ノーザンファーム

母出産時年齢:7歳(5番子)

馬体重:434kg

体高:155.5cm

胸囲:169.0cm

管囲:20.5cm

 

●馬体分析

バランス:9点/12

肩:4点/7

トモ:8点/9

緩さ:5点/5

可動域:6点/9

歩様:6点/8

備考:0点

合計:38点/50 

 

付くべきところに筋肉は付いているが、どちらかと言えば細身のハービンジャー産駒です。ハービンジャー産駒はこの馬のような一見細身に見えるも活躍します。この馬もトモの大きさと質には目を引きます。本馬は動画の方が良く見える馬だと思いました。個人的には写真よりも動画がよく見える馬には活躍馬が多く、非常に印象が良いです。

 

 



 

●2019年産駒の注目馬(キャロットクラブのみ)

 

ディアデラノビアの2019

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●基礎情報

誕生日:2019/3/13

母父:サンデーサイレンス

募集価格:5,600万円

所属:中内田充正厩舎(西)

生産牧場:ノーザンファーム

母出産時年齢:17歳(11番子)

馬体重:426kg

体高:166.0cm

胸囲:180.0cm

管囲:20.0cm

 

●馬体分析

バランス:11点/12

肩:3点/7

トモ:3点/9

緩さ:3点/5

可動域:7点/9

歩様:6点/8

備考:0点

合計:33点/50

 

私が今年度、5口で申込をした馬です。結果はあいにく出資できずでした。落選した後も考えていたのですが、上級条件で活躍するためには筋肉量が前肢、後肢ともに不足しているかなと思うようになってきました。牡馬であれば、もう少し筋肉量があって、迫力ある歩様を見たいかなと思います。ただ、10月13日に更新された動画では、当初の頼りなさが徐々に薄らいできているような印象も受けました。今のところ性格難の気配もなさそうなのはプラス材料です。

 

体のバランスやバネ感は最高に良いものを持っていると思うので、もしこの馬が牝馬であれば・・・と思うことが少しだけあります。バネ感が強いですから、もしかしたら東京競馬場でのスロー→上がり勝負なんて条件もこなしてくれるかもしれません。

 

中内田厩舎というのも面白いですよね。

落選しましたが、5口申込をした者として最後まで見守りたいと思います。

 

ディアデラノビア19の当初の評価は下記のリンクからどうぞ。

 

 

ディアデラノビア19の当初の評価

gaaffee.hatenablog.com

 

 

 

 

 

ジュモーの2019

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●基礎情報

誕生日:2019/3/15

母父:タニノギムレット

募集価格:5,000万円

所属:西村真幸厩舎(西)

生産牧場:ノーザンファーム

母出産時年齢:13歳(7番子)

馬体重:482kg

体高:158.0cm

胸囲:176.0cm

管囲:21.0cm

 

●馬体分析

バランス:11点/12

肩:5点/7

トモ:8点/9

緩さ:5点/5

可動域:5点/9

歩様:5点/8

備考:0点

合計:39点/50

 

出資申込はしなかったのですが、後々見返した時に、すごく良い馬だと思った馬です。

点数は、全兄のプロフェットよりも高い点数を付けさせてもらいました。

上手くいけば、札幌2歳Sを狙えそうかなと思っています。

 

特に筋肉の質はプロフェットを超える素質を持っていると思いました。

筋肉の質はハービンジャー産駒が活躍するための必須条件ですので、大活躍する素地はあるのではないでしょうか。

特段、大きな問題(気性面含む)がなければ確実に2~3歳から活躍してきそうです。

 

×1であれば、確実に取れた馬だけに逃した魚は大きかったと思っています。

 

10月13日の更新では、気性の幼さについて少し言及されていますが、今の時点での話ですから将来はどうなるか分かりません。

 

今のうちに気性面の課題が克服できれば大きいですね。ノーザンファームに期待しましょう。

 

本馬の繋ぎの短さですが、個人的にはあまり気にする必要はないかなと思っています。故障するしないは大切な判断材料ですが、意識しすぎると活躍する馬までも振るいにかけてしまいます。そもそもハービンジャー産駒は繋ぎが短く出やすいということもあるため、そういう意味でも気にし過ぎる必要はないかなと思っています。

 

西村真幸厩舎も新進気鋭の勢いがある厩舎で、非常に良いと思います。

 

 

 

 

 

●まとめ

最後にハービンジャー産駒の特徴を纏めさせて頂きます。

 

・血統

サンデーサイレンスで日本で活躍できる切れ味を注入させつつ、今回の分析では母系にNorthern Dancerを含まない方が成績が良い傾向ではあったが、母系にNorthern Dancerが複数あったとしてもあまり気にし過ぎない。あくまでも馬体重視で馬を選ぶ。

 

・馬体

緩さの少ない馬を選ぶ。特に①後肢、②繋ぎの緩さは成績に直結しやすく、厳しい目線で選定する。緩い馬は走らない馬が特に多い。募集時からの成長を期待しての一発逆転もほとんどない。募集時の歩様を重視する。トモの筋肉が張り出している馬を選ぶ。歩様はサンデー系っぽいバネやメリハリを感じる歩様が良い。多少、ずんぐりむっくりな馬体でも活躍する。繋ぎが短くて活躍する(故障もする)。

 

 

 

 

 

写真はキャロットクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。

今後のブログ方針について

こんにちは、がーひーです。

私事なのですが、10/31(土)に子供が生まれました。

 

まだ子供とは面と向かっての面会はできていないのですが、ガラス越しで観る娘はすごく可愛かったです。

 

という親バカはそこそこにしておきつつ、

今日は今後のブログ方針について記載させてもらいます。

 

 

①会計的な視点で一口馬主の真実を記載すること

種牡馬別の分析を行い、読者の皆様に満足して頂けるレベルの読み物を目指すこと

 

 

①については、最近少しサボり気味ではあるのですが、本ブログの方針ですので、少なくても年に1度の振り返りは欠かさずに行いたいと思います。

それだけではなく、一口馬主をやっていて良かったと思える瞬間があれば、ブログにしていきます。

 

②については、私の気になる種牡馬を中心に血統、馬体を中心に分析した内容を記載していきます。あらかじめお伝えしておきたいのですが、私は本ブログを将来的に有料コンテンツ化し、副業にしたいと考えています。翌年度の募集にかかりそうな種牡馬を気になる点をすべて網羅したいと考えているため、1記事がすごく長くなりそうな予感です。

 

一口馬主として結果が出たタイミングで有料化したいと考えていますが、結果が出るまで非常に長い時間がかかると思われるため、私の勉強に気長にお付き合い頂けると嬉しいです。

 

なぜこんな内容でブログを記載するかと、分析と記事の作成に時間がかかっているためです。笑

 

種牡馬分析の第1回目は英国で活躍したあの馬を予定しています。

気長にお待ちいただけると幸いです。