2020年度募集馬分析-東京サラブレッドクラブ編-(馬体編)
こんにちは、がーひーです。
前回のブログでは、2020年度 東サラ募集馬の基礎情報を纏めさせて頂きました。
前回のブログ↓
「2020年度募集馬分析-東京サラブレッドクラブ編-(母年齢・性別・生まれ月)」
今回、東サラのドラフトに参加させて頂くつもりはありませんが、キャロットクラブのドラフトの練習として、東サラ募集馬の馬体診断を行いました。せっかくですので、ブログにアップさせて頂きます。今回の練習を元にキャロットクラブに向けてツールの最終調整を行い、キャロットクラブのドラフトに備えます。一口馬主歴3年目の素人診断となりますので、その点はあらかじめご了承ください。出資は必ずご自身の判断で行うよう、お願いいたします。
これを繰り返すことで、必ず自身の相馬眼が磨かれると考えています。
今回、血統や育成牧場、厩舎等の要素で判断は行いません。
あくまでも馬体のみの評価となります。
馬体評価で同点となった場合は基礎情報の点数が高い方を上位とします。
馬体評価、基礎情報ともに同点の場合は同順位とします。
以下、今回の馬体診断を行う上での判断要素と点数配分です。
●馬体診断について
馬体パーツのバランス、肩、トモ、緩さ、歩様、その他(特筆すべきこと、気になる点)の6つの項目を点数化し、点数の良かった馬を上から10頭をコメント付きでご紹介します。
●点数の配分
バランス:-1点~7点
肩:-2点~4点
トモ:-3点~7点
緩さ:-2点~6点
可動域:0点~10点
歩様:-1点~9点
特筆すべき要素:-1点~2点
最低点:-10点
最高点:45点
また、今回は各馬が求められる賞金額も参考指標として記載させて頂きます。
この賞金額は馬代+維持費を回収するために必要な賞金額を指します。たとえば2勝クラスであれば、最低でも2勝クラスに上がり、何度も連対することが求められることを指します。
計算式:
「募集額÷0.6+3,000万円=馬代+維持費回収に必要な賞金」
この計算式の根拠については、以前に記載している下記↓のブログに詳しく書かせて頂いていますので、気になる方はご参照ください。
それではさっそく募集馬診断を行っていきます。
第9位(1頭目) ビジュアルショック19
バランス:5点/7
肩:4点/4
トモ:2点/7
緩さ:3点/6
可動域:7点/10
歩様:3点/9
特筆すべき要素:なし
気になる点:時間がかかりそう、馬体のメリハリのなさ(腰回り)
馬体点数:24点/45
馬代+維持費回収に必要な賞金:6,000万円(2勝クラス)
肩回りは満点ですね。前肢の可動域も大きくなりそうです。
全体的にまとまった馬体で良すぎる点がなければ、悪すぎる点もない。そこが強みでもあり、弱みにもなりそう。胴回りが長めに出ていますね。そのあたりは半兄に似ている印象です。半姉(未勝利)に出資していますが、この馬は姉とは違ってある程度の馬格にはなってきそうですね。腰回りのメリハリのなさが少しだけ気になります。個人的には尖ったところがある馬が好きなので、本馬は好みではないのですが、どこかで勝ち上がってくれそうです。
第9位(2頭目) ディエンティ19
バランス:5点/7
肩:1点/4
トモ:3点/7
緩さ:4点/6
可動域:7点/10
歩様:4点/9
特筆すべき要素:なし
気になる点:馬体重、気性
馬体点数:24点/45
馬代+維持費回収に必要な賞金:11,600万円(オープン勝ち)
バランス型でランクイン。ディープインパクトの牝馬らくし、歩様が柔らかくて良いですね。馬体バランスも良さそうです。2月生まれで390kg台の体重が気になりますが、420kgくらいにはなりそうな気がします。それよりも本馬の場合は気性がどう出るかだと思います。全兄に出資していますが、気性が悪すぎて去勢しました。現在、未勝利クラスにいます。全兄の場合、気性の悪さの頭角を現したのが2月頃でした。本馬の動画内では気性の悪さを感じさせる仕草はありませんでした。出資を検討されている方は全兄の2歳時の近況に目通しされることをおススメします。僕は出資しません。
第8位 レッドセシリア19
バランス:4点/7
肩:3点/4
トモ:5点/7
緩さ:4点/6
可動域:4点/10
歩様:6点/9
特筆すべき要素:なし
気になる点:前肢の硬さ-1点
馬体点数:25点/45
馬代+維持費回収に必要な賞金:10,000万円(3勝クラス)
半兄もそうなんですが、前肢の出なさ(可動域)が気になるんですよね。どうしても引っかかってしまいます。前年に募集された半兄でまずそう思い、父ロードカナロアでもそうなってしまったかという印象です。半兄の4月の歩様を見ても、前脚が少し出ていないかなという印象です。成長したら、柔らかくなってくるのであれば良いとは思います。非常にもったいないと思う馬です。それ以外は良いかなと思います。
第7位 プラヤデシエルタ19
バランス:4点/7
肩:1点/4
トモ:2点/7
緩さ:4点/6
可動域:10点/10
歩様:4点/9
特筆すべき要素:後肢の力強さ+1点
気になる点:肩回りとトモのボリューム
馬体点数:26点/45
馬代+維持費回収に必要な賞金:10,666万円(オープン勝ち)
可動域が満点。特に後肢を動かす際の力強い動きが良いと思いました。馬体のバランスも良いですし、走ってきそうです。ただ、もう少し肩回りとトモにボリュームが欲しいところです。個人的にはディープ産駒の半兄よりも好きです。馬格も大きくなってきそうですし、面白そうな馬です。
第6位 マレーナ19
バランス:3点/7
肩:4点/4
トモ:6点/7
緩さ:6点/6
可動域:1点/10
歩様:6点/9
特筆すべき要素:バキバキに割れた肩とトモ
気になる点:可動域、馬体重
馬体点数:26点/45
馬代+維持費回収に必要な賞金:6,333万円(2勝クラス)
筋肉バキバキマン。人間で言えば、6パック状態でしょうか?
現時点でけっこう筋肉質だなと思いました。特に肩は満点。
こういう馬で未勝利クラスにいる馬は可動域が極端に小さい馬等のイメージがあります。本馬も可動域は決して大きくありませんが、小さすぎる印象もありません。(1点ですが。笑)
あと、馬体重が小さい点も気になります。ダートの可能性が高いと思うので、これからどれだけ大きくなれるかですね。あと、この時期から仕上がりすぎている筋肉にも個人的にあまり良い印象がありません。緩さのない筋肉を感じる分、点数が出過ぎましたが、個人的には出資しないタイプかなーと思います。
第5位 リュズキナ19
バランス:7点/7
肩:0点/4
トモ:2点/7
緩さ:4点/6
可動域:7点/10
歩様:5点/9
特筆すべき要素:飛節の大きさ+1点
気になる点:肩回りトモの薄さ
馬体点数:26点/45
馬代+維持費回収に必要な賞金:11,333万円(オープン勝ち)
バランスが唯一の満点。
肩回りとトモの容量が気になりましたが、半兄も薄かったので本馬も大丈夫かとは思います。成長してくると考えることができれば、純粋に良い馬だと思います。僕は成長はあてにしないと決めたので、出資しないタイプかなと思います。
第4位 ウォンビーロング19
バランス:2点/7
肩:2点/4
トモ:4点/7
緩さ:1点/6
可動域:8点/10
歩様:9点/9
特筆すべき要素:半腱半膜様筋が凄い+1点
気になる点:馬体バランス、緩さ
馬体点数:27点/45
馬代+維持費回収に必要な賞金:6,333万円(2勝クラス)
写真でパっと見ただけではこの馬の良さは伝わらないと思います。
バランスも毛ヅヤも今いちだと最初は思いました。
動画で歩様をみた瞬間、印象がガラリと変わった馬です。
東サラ全頭の中で歩様が1番良く見えました。
前肢を大きく使っての力強い歩様、ゴムがはじけた時のような力強い後肢のバネ感を感じました。この後肢を支えているのが明確に見える半腱半膜様筋なのでしょうね。こういう尖った馬、大好きです。
2,000万円であれば、出資候補です。
今年はいきませんが(血涙)
第3位 スタイルリスティック19
バランス:3点/7
肩:3点/4
トモ:5点/7
緩さ:3点/6
可動域:10点/10
歩様:5点/9
特筆すべき要素:なし
気になる点:体高の低さ-1点
馬体点数:28点/45
馬代+維持費回収に必要な賞金:6,666万円(2勝クラス)
可動域が満点。馬格は小さいですが、動きがものすごく良い馬だと思いました。母20歳時の子ということで、その点がこの馬の1番の心配材料です。大きく育てば、相当良い馬になりそうだと思いました。特に体高が高くなってくれば、とても面白いと思います。回収も加味し、1番推せるのはこの馬です。
第2位 ドライヴンスノー19
バランス:5点/7
肩:4点/4
トモ:5点/7
緩さ:4点/6
可動域:7点/10
歩様:4点/9
特筆すべき要素:トモの容量+1点
気になる点:かなり銅が短い-1点
馬体点数:29点/45
馬代+維持費回収に必要な賞金:12,333万円(オープン勝ち)
東サラ募集馬の中で1番の尖りっぷりと可能性を感じた馬です。
銅がかなり短いのですが、肩回りとトモの容量が非常に大きく、今後どのような成長をしてくれるのかが非常に楽しみな馬です。
動画では銅が短い分、上手く歩けていないようにも見えますが、そのあたりは成長して長くなってくれば、改善するかなと思います。改善した時にかなり良い馬体になりそうと推測しますが、一方で銅が短いままの可能性もありそう。そういう意味ではギャンブル要素が強い馬だと思いました。こういう馬がどのように成長していくかを確認していきたいです。
第1位 ラストグルーヴ19
バランス:5点/7
肩:2点/4
トモ:4点/7
緩さ:4点/6
可動域:7点/10
歩様:7点/9
特筆すべき要素:グルーヴィットに似ている
気になる点:なし
馬体点数:29点/45
馬代+維持費回収に必要な賞金:13,000万円(オープン勝ち)
馬体が高レベルで纏まっていると思いました。やや銅詰まりの体形でマイルで走ってきそうです。以前にロードカナロア産駒の1歳馬を研究していたのですが、本馬も走る方のカナロア産駒の特徴が出ていると思います。印象としては、キャロットクラブのグルーヴィット(中京記念勝ち)に似ていると思いました。馬体だけであれば、1歳時のグルーヴィットよりも良いと思います。特に後肢にボリュームがあるのが良いですし、ロードカナロア産駒っぽく歩様もスムーズで少し緩さを感じます。純粋に良い馬だと思いました。カナロア産駒はエアグルーヴ牝系と相性良いですね。出資金額+維持費を回収するためには最低でもオープン勝ちが求められますが、可能性はあると思います。
●順位まとめ
1~10位
11位~20位
21位~30位
31位~42位
ということで、東サラの募集馬診断(馬体編)でした。
今回のランキングは、あくまでも「馬体」だけにフォーカスを当てて扱っていますので、回収率は加味していません。回収率も加味するのであれば、より上位に来ている馬で「馬代+維持費回収に必要な賞金」が低い馬が良い馬ということになります。具体的にはスタイルリスティック19ですね。それなりのリスクもありますが、良い馬である可能性も高いと思いました。私が東サラで行くとすれば、この子かなと思います。
これまでたくさんの方々の募集馬診断を拝見しましたが、これ作成するのすごく大変ですね。そりゃ有料になるわってレベルです。今回は馬体のみでしたが、本来であればこれに血統や育成牧場、厩舎等の診断も行ったうえで出資するかの判断を行うわけで、社畜しながらの身には非常に厳しかったですが、なんとか募集馬発表から1週間以内で纏めきることができた点は良かったと思います。
この馬のことをもう少し聞かせてほしい等ありましたら、コメントにてご返信頂けると嬉しいです。このブログを開設して1年以上経ちますが、実はまだ1件もご返信を頂いたことがなく、非常に寂しい思いをしています。笑
私自身、1頭も当たりと言える馬を引き当ててはいませんが、可能性を少しでも引き上げるために、これからも毎日研究していければと思います。
そしてゆくゆくは当たりと呼ばれるような馬に出資し、募集馬診断を有料化し、ガッポガッポす人のお役に立つことが夢です。笑
このブログを作成するために毎日、動画で研究させて頂きましたいっちゃんねる様、いつも本当にありがとうございます。
全く需要はないとは思うのですが、このブログを参考にして頂ける方が1人でもいらっしゃれば本当に嬉しいです。また参考にして出資してくださった方の出資馬が1頭でも多く活躍することを、心よりお祈りしております。
さて、ここからは他の方々の評価と見比べていくぞー。
※写真は東京サラブレッドクラブのホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ております。無断転載をしないようにお願いいたします。